少々涼しくなってきて、温かいお茶が飲みたくなってきた。

 

ゴールデンウイーク後くらいに散歩の途中でたくさん摘んだドクダミを干しておいたので

ひとつかみくらいの見当で2リットル入りの薬缶に入れて一回沸騰、2分くらい煮だして放置。

 

結構濃いドクダミ茶に煎じられていた。

 

味は、私は好きな味です。

崖に生えていた雑草を洗って干しただけなのに、何かちゃんと焙煎したみたいな香ばしさも味もある。

ルイボスティーより味があって美味しいと私は思います。

 

香りもドクダミを臭い臭いという人達がいるけれども

私は生えている状態でも乾燥でもお茶でもちっとも臭いと思ったことはないです。

独特の香りはあると思うけれど、むしろ好きな香り。

オレンジとか、柑橘系の香りと合わせたら凄い良い香りのお茶になりそうな気がする。

異論はあるだろうけれど、私が好きなアールグレイの癖っぽさと似ている香りだと思う。

 

世の中で「マズイ」っていうものって癖がありすぎて不味いというものもあるけれど

無味無臭だったりとらえどころがない面白くない味や香りで魅力がなくて不味い、というのもある。

私が好きでないのは後者のどっちつかずみたいな曖昧なつまらない味や風味。

 

というわけで癖っぽいかもしれないドクダミ茶は私には美味しいです。

 

効用は漢方で「十薬」と呼ばれているほどの草で

広島で原爆が落ちた後一番最初に芽吹いてきたのがこのドクダミだという逸話もあるくらいの生命力。

生ほどの薬効はないかもしれないけれど、

 

デトックス・利尿作用でむくみ解消・便秘解消・アレルギー体質の改善

イソクエルシトリンという成分で血液サラサラ・高血圧の改善・動脈硬化の予防・毛細血管の強化

カルシウムで骨粗しょう症予防

鉄と亜鉛の摂取

デカノイルアセトアルデヒド(ドクダミの匂いのもと)による殺菌作用・抗菌作用によるニキビなどの改善

 

ちょっと書いただけでもこんなにもあった。

すごいね。

 

私は中学高校と酷いニキビで大変に苦しみました。

顔ばかりか背中やお尻にまでできる大きくて痛いニキビは皮膚科に通って飲み薬や塗り薬をもらっても全然改善せず

私の悲惨だった10代の日々に多分一番大きくて暗い影を作ってくれていました。

あの頃こういった漢方や民間療法的なことの知恵に自分が接していたら

もう少し明るい青春時代が送れていたのかもしれないなぁ。

このドクダミ茶を甘いものがどうしてもやめられないニキビだらけのあの頃の私に飲ませてあげたい。

 

(今これを飲みながら10代の私にアクセスするぞ。

中学生の私、図書館に行け~~~~!

「おばあちゃんの知恵」みたいな本を手に取って

ドクダミのお茶がニキビに効くって読むんだ~~!!

そしていくら母や姉に馬鹿にされてもドクダミのお茶を作って飲んでみろ~~~~!!

気にするほど実は甘いものは食べていなかったんだから、きっと効果あるよ。

あなたはどっちか言うと便秘と血の巡りが問題だったよ。

塗り薬なんかより体質を改善する方向の情報を手に入れてね。

今私は幸せだからすべての過去の私も全部あれで良かったと思えるけれど・

やっぱりあの頃の私にももっと自分を好きで、容姿をネタにからかわれたり傷ついたりしないようであって欲しいよ。

顔を上げて笑ってね、十代の私。)

 

50代の私にとってすごく食いつきのいい効能は

血液サラサラ・高血圧の改善・動脈硬化の予防・毛細血管の強化

骨粗しょう症予防

鉄と亜鉛の摂取

の方だけどね。笑い泣き笑い泣き笑い泣き

 

私は父母と父方の祖父も脳梗塞・脳卒中で倒れているので

血液と血管の健康については結構切実な思いがあります。

特に母は心臓の不整脈から来る血栓が脳に詰まったらしいので

何をどう気をつけていいのかもうよく分からなくなっている状態でした。

最終的には何をどう気をつけたって神の思し召しのままなんですが

美味しくドクダミ茶を飲んで血圧下げて血液サラサラにして毛細血管を強化できるなら最高よ。

 

(未来側の私にもアクセスしておこう。

Earthship建築のキッチンで、家の中の菜園を見ながら

美味しく満足してドクダミのお茶を飲んでゆっくりしている

幸せで元気なお婆さんの自分~~~~!

お肌艶艶~~!五体満足で元気~~~~!!

しあわせ~~~~~~~!!!)

 

何より素晴らしいのは、自分の家の敷地でなくて残念だけれど

ドクダミはあっちこっちに唸るほど生えていて

しかも抜けば喜ばれる雑草であること。

つまり ♪Free! すべて Free!(平沢進の「崇めよ、我はTV」の歌い方でお願いします)

私、もうお金出して特に日本茶や紅茶や麦茶買わなくても平気かもしれない。

(コーヒーには執着がある)

 

あ。

ふと仙人みたいになった自分が抜いてきたドクダミのお茶だけ飲んで静かに生きているシーンを垣間見た。

山の中で静かに焚き火の前にいる。

そんなパラレルワールドにいる自分も、いるのかもしれない。

 

与太話は置いておいて、

一時期狂ったようにパンケーキに入れていたヨモギとか

やはり自分の敷地には生えないのが残念だけれどどこでもワサワサ生えているスギナとか

同じように「雑草」と呼ばれているけれど薬効がある植物たちと合わせて

また一味違った野草茶を作ることもできるよね。


それを思いついたらようやく明日は朝に散歩に出られるような気がしてきた。(笑)



 君らは雑草ではない、薬草だよね。