昨日は東京実家の母の顔を一週間ぶりに見に行く。

一昨日都知事の会見があって「週末の不要不急の外出の自粛要請」もあり

それを受けて山梨県含む関東の県知事から各県民に「都内への不要不急の移動の自粛要請」も出たので

色々迷ったけれど、本格的なロックダウンになる前に行っとこう、ということになった。

 

母は退院当時よりももっと病人っぽさが抜けて肌艶も良く、

理学も言語も訪問リハビリが十分できているらしく幸せそうにしていた。

ので・オッケー。

 

叔母から姉の息子たちに卒業祝いも預かっていたので姉も加えて雑談しているうちに

母にお見舞いとしてなにがしか包んでくれた人への返礼をしなければ、という話になった。

誰からいくら、と祝儀袋を確認しながら話していて、妹がこちらにキッと目を向けて

「M叔父さんからももらってるんだよね?こっちにもらってないけど!」と言う。

姉も調子を合わせて「もらってないけどぉ~???」と重ねて言ってくる。

なんか聞きようによっては着服を疑われているみたいな言われ方で、かなり嫌な印象だった。

 

・・・・・・・M叔父は確かに母が退院する前日に私にいくばくかのお金をティッシュペーパーに包んで「これで(移動中に何か飲み物でも買ってやって」と託してくれたけれど、

それは母が退院するやはり前日にお通夜になった大叔母への母名義のお香典とお花代の一部に使わせてもらって、

右から左に流れていったのだった。

そう使わせてもらう、という話は姉にも妹にもその時ちゃんと説明していたんだけれど、と困惑したし

何より母には大叔母の死を伏せてあるのでその場で説明ができないのでその場は黙り込んでしまった。

 

これがことのほか自分のメンタルを傷つけた。

 

とりあえず姉には母も妹もいないときに事情を説明して、母がいるので大叔母のお通夜の話が出せなかったことをも含めて妹にも言っておいて、と伝言して帰ってきたが

 

今朝になってなんの音沙汰も妹からはないし、

(たぶん伝言されていない)

自分でもやっとするならこの話は直接妹にも言ったほうがいい気がしたので

SMSでかいつまんで

お金はどうなったかという事情と母のいるところで大叔母のお通夜の話ができないところに着服してるみたいな言われ方は嫌だった、ということ を送った。

些細なことだけど、この「嫌だった」というのをちゃんと言っておこうと思った。

 

実は母が東京に帰ると決まってからこっち、妹は私を「ドアマット」に使っていいと思い始めた節があった。

実家片付けの間に理不尽にキレられたり些細なことでモラハラ説教をされたりツンケンされたり、

妹が「私にはそれをしていいと思っている」というのが透けて見えていて

それは私への精神的な甘えであるというのも重々わかっていたし

同じ波動に落っこって言い合いになったりしたら不毛に火に油を注ぐだけだから

その時は黙っていたけれど、

 

だからってこれからもお前のいいようにお前の精神的ドアマットになんかならないからな!

 

ってことだ。

 

妹からはすぐに「着服なんか疑うわけがない、ただ訊いただけだ」という申し開きはあったけれど

私が嫌な気持ちになったことに対してはスルーなので

「嫌な気持ちがしたので、そこはちゃんと言ったほうがいいと思うのでメッセージした」と返事をしたら今度は直電がかかってきた。

 

「そんな、着服してるなんて疑うわけがない、疑われたと思うほうのとらえ方が変だ」

というスタンスだったので(妹は「自分が正しい」人だから基本謝らない)

大叔母の逝去のころはバタバタで説明をちゃんとしたけれど流されちゃったり忘れたりされたというのは解るので

説明を改めてさせてもらって、

その件の誤解よりも大事なのは「私は嫌な思いをした」ということをとにかくちゃんと伝えようと思ったということをきちんと話した。

 

「私は小さいころから怒られやすい子供だったし、

実際失敗も多い人間だから

人に怒られたりしてもその時には

自分が悪いのかな、と思ってしまっていた。

でも、よく思い出して考えるとそこまで怒られるような話でなくても怒られたりしたし

結局当たられていただけだ、というのに気が付いた。

だから、これから私は嫌な気分になったら「嫌だった」ということにする。

(怒られて当然、と今まで思ってきたんだった!!!驚愕)

今日はそれを伝えたかったので伝えた」と。

 

妹は「そんなこと言われたら何も話ができなくなる」とか言っていたのだけれど

お互いがどう思うかは自由だし

大体においてそれで「何も話ができなくなる」なら

私はどれだけ私がどう思うかも考慮されずに気分で気ままに妹に放言されてきたんだろうか。

 

「お互いがどんな気分になったかをちゃんと話すのは大切でしょう?

私はこれでも今まで結構黙って我慢してしまったけれど、これからはそうしない」

と言ったら妹も

「身内にはそれでもいいんじゃない?」

というところに話は落ち着いた。

 

 

ということで、小さなことだけれど

私は私のために頑張った。

 

私は意外と優しいし洞察力があるので人に酷いことを言われたり当たられたりしても

その人がどういうことの替わりにその酷い言葉を使っているのか大体わかってしまうので

あんまり反撃しないできた。

 

でももうそうしない。

 

たとえ身内でも親しい人でも親しさを装っている人たちでも

嫌な気持ちになることを言われたら、それはそう伝える。

 

誤解なら誤解はその場で解けるし、

洞察で相手のことが分かった気になってそのままにしておくと

自分が納得していても理不尽に傷つけられた自分の心がかわいそうだし

なにより「あっ、こいつは精神的にサンドバッグにして甘えてもいいやつなんだ!!」と思われたままになる。

 

私が基本優しくて強いからって、いいように使ってもらっては困る。

 

私の大事な私のために、今日は私は頑張った。

 

あたしを舐めんな。