書きかけていた「着物と私のかかわり」の話を続けます。(*^_^*)
世田谷のボロ市で買った古着の着物で練習して着物が着られるようになって、その着物や母がしぶしぶ出してきた古いウールや綿の着物を着て張り切って出かけていたり、「着物好き好き!」と言っていたら・
あちらこちらから着物をいただくようになり、外にお出かけする着物もだんだんそろっていきました。
自分ではまさか着物をあつらえたりプレタの着物を買ったりもできなかったのに、気がついたら気合の入ったお出かけやデートには気軽に着物を着ていけるような感じになっていきました。
2011年の冬に個展をしたときに毎日毎日着物で会場に出かけていたら
個展が終わってもついに「洋服に戻りたくない!」と本能が言い始めてしまいました。
どこに出かけるわけでもなくても、家にこもってドロドロの陶芸作業するだけでも、
あたしは 着物がきたいのよ~~~~~~!!!!!!!!!
心が、というよりは身体が、雄叫びをあげてしまった。
そのころ、作業をする時は外に着ていけなくなったボロい服に綿のツナギや父の遺品の肉体労働者の着るカーキのジャンバーとズボンを着て作業をしていました。
そんなにゴロゴロして重いものを着ているのに、上下が分かれているものを着ていると、何か腰が寒い。
ごわごわした厚地の綿の作業着の荒い風合いやかぎ裂きのできたユニクロのワークパンツは見ているだけで心が侵食されるような気分もしていました。
ある寒い朝。
いつもツナギの下に着ている黒のタートルネックのセーターとモコモコあったかスパッツ姿にふと出ていた絹の小紋をひっかけたら、これが軽くてあったかくてとても良い。
すでに普通の家事なら着物姿でもまったく不便でなくできるというの経験済み。
「浜田庄司(益子の人間国宝)だって着物姿にちゃんちゃんこでロクロやってたじゃん!」
元々私はロクロを引いてドロドロになるようなタイプの作業はまずしないし、
このタートルネック&スパッツの上に着物きて陶芸できないかなぁ。
安いウールの着物をネットオークションで買って、汚れたら「エマール」で洗えばいいじゃない?
い ・ い け そ う !!
そんなわけであまりにも汚れる作業の時は別として、ついに私は陶芸作業でも着物を着はじめるようになりました。
袂はたすきがけして上から長めの割烹着をかけたり、大きな布をパレオみたいに巻いてみたり。
「何もそこまでして作業に着物を着なくても」という感じでもあったけれど
着物で作業する温かさを一度経験したらやめられなくなったし、
なによりも、
着物を着て作業していると、自分で自分を大事にしている、って感じがした。
それまで外に行けないほどボロな服を「陶芸は汚れる仕事だから」と気にもしないで着ていたけれど、
それはすごく「自分」をないがしろにしていたんだった、と気がついた。
良い作品を作るなら、自分をゴミみたいに扱っちゃだめだった。
自分が着ていて気持ちがいい、心が嬉しい、美しいと思うものを着て作らなきゃ。
美しいものを、良いものを作りたいんだものね。
そこに気がついたら、寒さ対策の季節が終わっても春着物を着て、単衣を着て、浴衣を着て、、、ずっとずっと陶芸作業の時も着物を着る人になりました。
今はあまりにも粉の出る仕事をしているので着ていないけれど、その作業が終わったら浴衣を着て作業するよ!
着物de陶芸、再開間近。
【プレ告知・日時と場所決定!!】
着物、着てみたいけれどちょっとあと一歩が出ない方、
来年のオリンピックあたりには着物で街を闊歩して街の美しい風景になりたい方、
一緒にちょー気楽に浴衣から着はじめてみませんか?
楽ちんに着て、着くずれしてきたときの直し方も一緒にやってみようー。
なんてかんじの着物の集いをします。
日時は8月8日 13時30分~16時30分 (13時開場)
場所 練馬区生涯学習センター 小和室
https://www.livewalker.com/mdata/detail.aspx?i=26236
募集の期間が短いけれど、心がうごいた方、ぜひお待ちしておりまする。
(詳細はまた次回!)