前から読んでくださっているみなさんはご存知の通り、私は昨年中国に滞在制作に行くためクラウドファンディングをし無事達成させていただき、滞在制作も済ませてきました。
クラウドファンディング以外に手紙で個人にもお願いをかけたので予想外に助けを頂いて、その後半年以上この資金で生きてきました。


んが。

リターン品が募集枠を超えて人気(料金設定が低すぎた、私の貧乏マインドめ!)
かつ丸々ひと窯割れた✕2回
自分の体調の調子落ち
の要因で未だにリターン品制作をひっぱっています。
手紙で依頼した方、あまり交流ない方、年長の方から返礼を優先して、友人、同級生などはお待たせしてきました。

昨日、最後のぐい呑17個、抹茶茶碗10個の素焼きまでやっとこぎつけたよ。
17個と10個と言ってもいくつ窯から生還するかわからないから、成型時に倍は作るんだけど
素焼きまでで既にかなり量は減る。

良い機会だから作り方の大公開〜!キラキラキラキラキラキラ

磁器のかなり厚い板を自作の型にかけます。


上の画像は粘土の厚みを見せたいから撮ったもの。
実際は軽くドーム状に作ってから型にのせます。


型にに添わせて形を作り、
上部の粘土をつまみ出すようにして高台を作ります。





形が完成したら、作品のウリである龍皮紋の装飾をします。
みんな削ってると思ってくれるんですが、「押して」作ります。


逆さまに見ているのでちょっとバランスを見るのにコツが要ります。

 
目標数の倍を目安に作ります。 

口元を傷めないように型から外し、厚みを削っていきます。


これは抹茶茶碗の削り風景。

実はこのスリミングの作業で削りすぎや圧迫による破損の事故がたくさん起こります。


画像はないけれど、カンナや小刀で削った後にさらにサンドペーパーかけして、造形終了。



造形した量の3/4くらいの生還率で素焼き終了。


素焼き後も水洗いしながら耐水ペーパーで整えます。



水気が乾いたら施釉して本焼きです。



スタジオが他の作品で占められてきたから母屋にビニールシート敷いてサブスタジオに。
広い田舎家一人暮らしの特権、使わせてくださってありがとうご先祖様、親戚一同の皆様。

これに内側だけ釉薬して本焼きしたら更に内側の釉薬を耐水ペーパーやルーターで摺り磨きます。

タコタコタコタコタコタコ

書いていて自分でもお腹いっぱいになったー。

ここまで手間かけるものをなんでリターン品にしてしまったのか、って思いますよ、自分も。
設定ミスだったよ、おバカさん。
しかし助けていただいた時の感激と感謝の感動はいつ思い出しても胸が熱くなります。

だからあと少し、感謝を胸に頑張ります。