一時期真面目にやっていてDVDも持っていた「きくち体操」に知人が興味があるというので、もっていたDVDを送った。
きくち体操は私が体が絶不調だったころにインストラクターの資格がある友人が「やってみて」と紹介してくれたもの。
単純な動きをしながらどの筋肉を使っているかに意識を向けたりして「筋肉と脳の連携」に重きを置いているところが良かった。
今でも足の指に手の指を絡めてする足首回しだけは継続してやっている。
でもね・短調だから、つまんないの、やっていて。 飽 き る のよ。(笑)
で、効果は出ているんだろうけれど、緩やかすぎて待てなかった。
私は「今」痛いのをどうにかしたかったのに、効き目がゆっくりすぎた。
座りっぱなしの美大受験生~大道具のバイト~陶芸制作、で腰痛とずっと一緒に生活してきた私は、
ヨガ・腰回し体操・デューク更家のウォーキングメソッド・きくち体操・スロージョグ・西式体操・・・
と節操なくエクササイズジプシーをしてきた。
その中で私にとって一番即効性があって合っていたのは 矢上裕先生の「自力整体」。
ブログ友・スピ友の「きみどりん師匠」に2011年に教えてもらって、休んだり浮気したりはしているけれど一番気に入って続けてきたボディイケア。
個人で先生について習っていたヨガより効果を感じるので、長年続いていたが体が痛くなりすぎて出来なくなったヨガを追い落として最寵愛の座に着いた。
自力整体は「体操」ではなくて、けっこうねじったり無茶なポーズをしながらそこに自分の体重をかけてマッサージするような伸ばすような、「ツボを意識した痛いストレッチ」、正に自分でするセルフ整体。
痛いけれど実施しているときにとっても気持ち良く凝りがほぐれる上に、即効性がある。
筋肉がほぐれること以上に一番劇的だったのは「お便り」関係。
初めてやってみた日の次の朝に、トイレに座った瞬間に堰を切ったように大きいのも小さいのもドバーっ、と出て、それは自力整体をやっているかぎり程度の差はあれ続いた。
朝バージョンと夜バージョンがあって、朝は下半身、脚と腰を中心にほぐしていって、夜は上半身、手・肩・背中・を中心にほぐしていく。
DVDは長いけれど、それは先生が動作の細かい説明や動作の効果を説明しているからで、動作を憶えて流れを覚えれば1.5倍速で流してもDVDなしで自分のペースですればいいので、朝30分夜30分くらい当てれば大丈夫。
こんなに気に入っていたのになぜ中断したかというのをよく思い出してみたら、定期的になっていた月経随伴性気胸による入院だったり、多忙のあまり杖を突かなきゃならないほど股関節を悪くしたり、と「自力整体もできないくらいに身体が悪くなった時」にだった。
自力整体はとてもいいと思うのだけれど、あまりにも身体が固い人、あまりにもふくよかな人、あまりにも痛みのある人にはけっこう無理なポーズをするので難しいのが難点。
私は2011年の段階では「きついけど気持ちいい」感じですべてのポーズがこなせたのだけれど、中断した上に一昨年夏に梅の木から落ちてかなり背中と首を痛めたため、今回は「全くできない」というポーズも出てきた。
(そういうポーズはタオルなどを使ってするとよいらしいけれど)
梅の木から落ちた時は立つこともできないで這っていたんだから、それを地道に西式の体操や体幹トレーニングで「自力整体できるほどまで」に回復させたわけです。
この地点からまた積み上げていくだけだよね。
でもこの自力整体、とにかく即効性があるのがいい。
再開した時にはできなくて痛くて涙ちょちょぎれましたが、1週間続けてみて一昨日よりは昨日、昨日よりは今日、という感じに体も深く曲がるようになるし、引き攣れて痛くてたまらなかった筋がだんだんイタ気持ちいい伸び具合に変わってきた。
この即効性が励みになるし、今日もやろう、明日もやろう、と思わせるきっかけになる。
私が使っているDVDは本とセットになったもので、ちょっと古い。2005年刊行。
「DVDで覚える自力整体 スッキリ・スリムきれいで健康な体になる」
とても地味な表紙で、正直紹介されないで書店で見ただけなら手に取らなかったかも。
でもひとつひとつの動きが見やすい写真で図解されていてDVDもついていて1944円、はとてもお買い得だった。
春になるまで続けられますように。
続けて元気が出てきたら、スロージョグも再開できますように。