並木さんの講演レポの前に。
 

ど〜しても ズンズンチャッ!ズンズンチャッ!うぃーうぃーるうぃーうぃーるろっくゆー!!がやりたくて

2回目の「ボヘミアン・ラプソディ」鑑賞、応援上映に行ってきましたよ。
 
11月一杯忙しくてずっと我慢していて、搬入が済んで満を持して周囲の友人に声掛けしたら、
「2回目は旦那と見てしまった」やら「あのヌルい映画のどこで盛り上がれるのか?」という声まで上がって、やや勢いを削がれましたが、
初見だという同世代女子友人がうまく繋がってくれて、無事に楽しく鑑賞してこられました。 
 
2回目、観て良かったです。
ってか・1回目私は何を観てたんだろう、というくらい見落とし聞き落としがありました。
やっぱり一度目は泣かないように気を張り過ぎてたのかも知れない。
 
2回目は似てないだの体が硬いだのレオタードが似合わないだのパグ犬みたいだのさんざん文句言っていたフレディ役のラミ・マレックさんの演技の繊細さに感心しました。
フレディが人種的な差別だって受けていた話はそこまでキツくは描かれてなかったけれど、やっぱり私が1回目観た印象よりかなり多く「パキ」「パキ野郎」って言われてる描写がありましたね。
バルサラ一家が裕福に暮らしていたザンジバルから何もかも残してイギリスに亡命してきた話も、チラッとだけどお父様が話してたりしたのも2回目でよりしっかり耳に入った。
 
というわけで1回目は評判になってるライブパフォーマンスのことばっかり見ていたラミ・マレックさんの、ファルーク・バルサラが中にいるフレディ・マーキュリーの強気と繊細さ、はにかみ屋さんと大胆不敵(とファニーさ)がないまぜになった複雑で繊細な子供のような人をきちんと演技で表現できているところにやっと目が行きました。
 
初見のときはライブで泣いたりしなかったんだけど、今回2回目は最後のDon't stop me nowでフレ様御本人の歌う姿が出たらもう駄目で、かなりの勢いで泣いてきましたよ。
応援上映だと歌詞が字幕で出るので最後のShow must go onの歌詞もキツくてねー。
 
あと・この映画観るたびジョン・ディーコンさんが本当に性格良い人なんだなー、とあらためて好きになる。
映画がブライアンを良い人に描きたがってる感じを超えてジョンの隠しきれない良い人さが滲み出てしまう、というか。
ジョン、今は静かに幸せに暮らしてるんだろうな。
 
応援上映と言いつつも大合唱が起こるとか上映前からコンサートばりにWe will rock youでコールするとかはありませんでした。(ちぇっ)
でも控えめな態度ながらもフレディのコスプレの観客さんが入ってきたらみんなで拍手して迎えたり、映画の最初は拍手、最後は大拍手がかなり長く起こったりして、
会場全体が暖かくフレディの人生とクイーンの音楽を偲んで愛している感じが伝わってきて、良い感じでした。
 
もう1回くらい普通の上映でいいから見ちゃうかもしれない。
 
なんかとにかくみんなでフレディを偲んでいる感覚が暖かくて癖になりそうなのです。
フレディ亡くなった時は悲しすぎたので話題にもしたくなかったから。
こうやって25年経ってみんなでスクリーンを見つめながらやっと「私達みんな貴方が大好きで、今貴方が居なくて本当に淋しい!」と無言の中にも溢れる思いを共有することができるのがしみじみ嬉しい。
そういう想いを持っている人が少なくないというのもヒットしてる要因のひとつなのかも。
 
【追記】
お友達に「あんなヌルい映画・・・・」という理由で断られたときはちょっと凹んだです。
しかし凹んだ方の気持ちに意識を向けないで「独りでも行くし、楽しく誰かと行けたらもっといい」と切り替えて
楽しく2回目を観て、ここに楽しかった体験をまとめました。
そうしたら今日になって「あんなヌルい」発言した方が自分も良い音響のところで2回目を観ようと考えている、と発言していらっしゃいました。
私は自分の気持ちを切り替えたことで、私の王国が変わった・違う平行世界に来たってことだと私は思っていますよ。(*^_^*)