去年の年末に話が来た中国の陶芸施設での滞在制作の依頼というのがありまして。
こちらの略歴と作品画像数枚とを請われるままに提出して「プログラムの詳細を教えてください」とメールしたのに全く返事が来なかったので、「なんか選考があって落ちたのかな」と思って放置していた・ら・
声をかけてくれたアルゼンチン人の陶芸家から「いつの飛行機で来るのか正確な日程を教えてほしい」とメールが来て、なんだかわけ解らないが急転直下で話が進んだ。
結局そのアルゼンチン人陶芸家がその中国の施設の共同ディレクターで、彼女が話を通しているのであらためて本部から連絡や正式な依頼がなくても滞在制作者としてもう決定していたようだった。
ゆ・ゆるいぞ中国人、いやアルゼンチン人か。
ということでその陶芸施設の最寄りの空港もよくわからないところから検索に次ぐ検索。
自分の移動だけは自腹、あとは滞在場所も制作場所も材料も相手が持ってくれるという、わりあい待遇の良いプログラム。
なかなか安くて乗り継ぎも良いチケットを取ったはいいけれど、気が付いたら凄い早朝便で始発でもチェックイン受付時間に空港に行けないことが発覚。(だから安かったのよね)
深夜・早朝バスはどうか?いっそそれなら夢の島のスーパー銭湯「大江戸温泉」から出る便があるからひとっ風呂浴びてそれに乗ろう。
と・決めかけたらいつも利用しているスーツケースの宅急便カウンターが朝の7時からでないと開いていないことが判明。
スーツケースを置く場所が大江戸温泉にあるのかよくわからないので温泉経由でバスで行くのは断念。
スーツケースを送ることができないとなると空港に直接行って空港内で時間をつぶす?
成田空港内にカプセルホテルがあることが判明。
スーツケースを持って移動しないことにかけてはここに勝るものはないかも。
でもなんか普通のホテルに泊まれる値段。
・・・・・・・お風呂入りたい。
ということで素直に前日に成田空港にアクセスの良いビジネスホテルに予約を入れました。
温泉の大浴場があるリーズナブルな有名チェーン。
温泉欲もなにげに満たせた
ホテル代を加算したとしても一昨日に仮に検索したよりも何万円も安い航空券が見つかったので、なんだかよい流れに乗れているような気がする。
自分が肚を決めて舵を切れば、その方向に物事が流れるなぁ。
実はこの話が進んでから、ちょっと滞在時期を含めてどうしようかな?とウダウダ悩んじゃったのだった。
7月いっぱいで終わる陶芸教室代講の次の職を探した方がいいんじゃないのか?とか。
でもちょっと自分が「未来」とか「不安」とかの幻想にとらわれてそんな「思考」が出ているのは解ったんで。
あらためてHappyちゃんのDVDを流しながら家事や作業をしましたよ。
そうしたらやっぱり何か、ストンと自分の中で肚が据わって
「絶望する前に、思いっきり陶芸しよう」
と ふと思ったのです。
「絶望」?と思うかもしれないけれど、心配や不安をずーーーーーっと見つめているとだんだん大きくなってしまって、危うく絶望の手前くらいまですぐに行っちゃうもんなのですよ。
でもそういう時は確実に「正気を失っている」(Happyちゃん語)時。
絶望するくらいだったら、その前にやれること全部やってから絶望しろよ、と。
思いつくことなんでもしろよ、と。
その「思いつくこと」の中でも「気分が良くなること」優先でしようよ、と。
それは、私の場合はやっぱり陶芸だった。
(少し前までは「三年寝太郎くらい寝たい」だったんだから、ちょっとは元気が回復したのだ)
そこまで肚が据わったら、ちゃんと高すぎないチケットも無理のないフライトスケジュールも温泉も、整った。
この感覚を、しっかり覚えていようと思う。