母のお友達がたくさん着物をくださった中に、半纏とチャンチャンコがありまして。
誰のお手作りか、おそろいのウールで綿もふくふくと暖かそう。
綿入れ半纏は袖がモガモガするので陶芸をする私には作業しにくいため、「仕事場が寒くて半纏が欲しい」とタイムリーに言っていた現代美術の作家さんである友人に送ってあげました。
残ったチャンチャンコ。
着ることがあるかなあ?
チャンチャンコってリアルで着ているひとって見たことないなあ。
よく着物を着ていた父方の祖母も冬はウールの袖付きのうわっぱりだったし、
「鬼太郎」か「いじわるばあさん」でしか見たことないかも。

(いじわるばあさん、のチャンチャンコ姿はネットでは見かけない。思い違いかな。柄付の前打ち合わせのうわっぱりに襟元にてぬぐい、という姿が多い。)
なんて思っていたら、あまりの寒さにあっさり自分がリアルチャンチャンコ第一号になりました。
思いのほか軽くて暖かいのです。
着物で作業する時、綿入れチャンチャンコをはおった上から長い割烹着を着ると暖かいし腕まわりも邪魔にならないし(タスキがけした上から割烹着)、快適です。
着物はアンティークの銘仙、綿の半幅帯、下着は長襦袢無しでタートルネックのセーターとあったかスパッツ、腰回りだけ絹の裾よけを巻いています。
あまり汚れないときの冬の作業姿。
和装の社会学者、鶴見和子先生が執筆の際によく「陣羽織」を愛用されていたり
人間国宝、浜田庄司センセが和服にチャンチャンコで作業されていたり

そんな姿は本やネットでみていたけれど、実際着てみるとチャンチャンコって暖かいし機動性が良くて良いものでした。
売っているところも半纏ほど見かけないから、買おうと思ってももう手に入るものではないのかもしれません。
大事に着てあげようと思います。