今日、なんとなく朝だけど食べたくなって発芽玄米酒粕と甘酒と豆乳のムースに柿とリンゴを少し入れて食べていたのね。
ちょうど自作の抹茶碗の傷物が台所にあったから、それに入れて。
ムースはすっごく美味しくって、みんな一緒に食べるより柿は柿、リンゴはリンゴ、ムースはムース、で、食べるほうが美味しいかな、とか丁寧に味わって。
碗を抱えるようにして真上から器を覗き込んでいて、
ああ、磁器の器が綺麗だなあ、
釉薬を掛けたのを焼いてから削り落としたのが良い質感だなあ、とか
ぼーっと思っていた。
あれ?これ作ったの、私だ!
生の磁器土を私が加工して焼いたんだった。
で、それに今食べ物を入れて使っているんだ。
今、綺麗だなあ、と思っていた これ
ここにある、これ
自分が作ったんだ〜。
あの、クリーム色の磁器の土が、焼いたらこうなったんだ~。
と、とても不思議な感慨に落ちてしまった。
なにも不思議なことはないんだけど。
ばらのきに ばらのはなさく
なにごとの ふしぎなけれど。
この北原白秋の詩の感興。
抹茶碗というのはその形状のせいか、見ていると碗の内側に自分が吸い込まれてしまうような気分になる。
不思議な存在。
こんなあやしい虚無僧集団みたいにして作ったんだけどね。