昨日は着物友「ぺんぎん」さんが上京されたのでお着物デート。
日本橋でお昼をご一緒して、藤原新也氏の「沖ノ島」展へ。
写真と文章の絡みあった独特の分野の活動をしている藤原新也氏が世界遺産登録で湧く女人禁制、男性でも許されたものしか足を踏み入れることは叶わない島自体がご神体とされている聖地沖ノ島と沖ノ島より出土の宝物を撮り下ろした展覧会。
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/exhibitionreport/1071616.html
掟にのっとって藤原氏も海で全裸になって禊をして、畏敬の念を持ちつつ撮影に臨んだのが伝わってきた。
感度の良いブロガーさんが撮ってブログに載せてくれる神社の画像がその神社の御神気を画面を越えて伝えてくるように、藤原氏の写真、特に禁足の森や拝殿を取ったものから放たれていて心地よかった。
藤原氏の発表スタイルが文章と写真というスタイルなので横に短い文章(説明文とエッセイの間くらい)が添えられていたのも「理屈」「わかりたい」を求める昨今の鑑賞者には良いスタイルで、鑑賞者には満足度の高い展示だったんじゃないかな、と思う。
それにしてもオーディエンスの年齢層高かったなぁ~。
その後移動して高円寺のリサイクル着物屋さん「豆ぶどう」さんへ。
ぺんぎん奥様は織りの作家さんという「目」で見つけた帯を3本ゲット、私は秋の展示のオープニングに向けて何を着ようか迷っていて、色々みたけれどとりあえずという感じで明るい花柄が付いたお召の小紋を買ってみた。
その後高円寺らしい普通のお家をあまりいじらずに改装したようなカフェでお茶をして、ぺんぎんさは関西方面に、私は山梨にと別れて参りました。
着物の話も精神世界の話も沢山出来てああ楽しかった!
ぺんぎんさん、誘ってくださって本当にありがとうございました。
今回私が着たのは何年も前にあまりにも素敵でうっかりオークションで落としたアンティークの絹の薄物に白いポリの帯。

私はこの手の薄物の絹織物を「紗」と言っていいんだと思っていたのだけれど、織りの作家さんのぺんぎんさんの解説だと紗は紗でまた違うというお話。
夢二の絵に出てくるような素敵な色と粋な柄ながら、着るのが夢二風の美女でなく茶色い顔したショートカットの私で、まぁ申し訳ない。
でも私なりに着こなしていくから、末永くよろしくね♡