粛々と仕事をしている。
そんななか。
秋の展示の企画をしてくださった評論家先生と電話でお話ししていて、ちょっと雑談になった。
たこ「私、4月から5月、先週ぐらいまでずっとスランプで。
(先週脱出したのでこういう話ができる)
今回の展示、場所もXXという素敵な場所だし、他の作家さんも皆素敵な作家さんだし、
気負い過ぎちゃったみたいで作品が全然空回りしてできなくなっちゃって。」
先生「あ、そんなこともあるんだ?
でも、私から言わせてもらえば、貴女はXXがまさに似合う作家というか・
貴女の作品にはなにかこう、俗な感じがない、「高貴なもの」がある。
人間性にもある種浮世離れしたというか(笑)俗な感じがないし、作品も、そう。
そういう作品はXXみたいな「クラス」のある場所にとても相応しいし合っていると思う。
頑張って。」
へ、へぇ〜?
この先生は私の業界で本当に売れっ子で腕利きの研究者さんで、凄く仕事ができる。
ちょっと立ち話で話しただけでも私のどうしょもない雑談の中からズバリ本質をつかんで評論を書いてくださる、すごい見極める力がある、「目利き」な方なのです。
で、そういう方には私が怪しいスピおたくだという事は全く開示してなくても、わかっちゃうんだね。(笑)
この先生がそう言ってくれたからには、自分の目指したいものがちゃんと作品にも宿りつつあると思っていいのかもしれないし、
そうであってほしいし、
そういうものを作る自分をますます大切に、そういうものを生み出させてくれている私に宿っているものに対してもっと真摯に尊重してあげようと思う。
そういえば、昨日電話で後輩ちゃんとお話ししていたら大学の恩師の大先生が後輩ちゃん達主催の展覧会のトークショウで卒業生に檄を飛ばして、
「今、卒業生で作家としてちゃんと残ってるのってたこ君ぐらいじゃないか!」
って言ってましたよ、といわれたんだった。
あの、私に2枚続きで絶交宣言のはがきを寄こしたこともある恩師が。
何だろう、この続いてもたらされる励ましは。
よくわからないけれど、ありがとうございます。
ティリマカシー、ティリマカシー、あなたの愛を受け取ります。