FaceBookの発酵系のグループに「えひめAI2」の話題が出ていたのがきっかけになり、久々に仕込んで使ってみている。
「えひめAI1」「えひめAI2」というのは愛媛県の産業技術研究所で開発された「環境浄化微生物」で、今となっては大変メジャーな発想になった「菌や酵母など微生物の力を借りて水や土壌など環境を浄化する」流れの走りのような存在で、パン酵母・納豆菌・乳酸菌をバランスよく取り入れた発酵液。
話題になり始めた頃、一度作って、しかし畑に使うために大量に作った・発酵液だけで終わらせないで糠に混ぜてから乾燥させて自家製「ボカシ」を作るところまでやってしまった・ために大変に疲れてそれっきり作らなくなり、原液少々とお米のとぎ汁と砂糖とお塩でどんどん増殖できるEM菌(こちらは琉球大学名誉教授比嘉照夫先生の開発)の方が手軽だったので浮気して、なんとなく忘れてしまっていた。
えひめAI1・AI2(えひめAI1の普及版)について
http://www.town.kihoku.ehime.jp/soshiki/kankyou/2.html
EM菌について
http://www.emro.co.jp/em/index.html
今回「えひめAI2」をまた作ろうと思ったのは、発酵のグループで「えひめAI2を豆乳ヨーグルトで作ると発酵時間が大幅に短縮できる」という情報が上がってきたから。
正規の「えひめAI1」の作り方だと、イースト、納豆、ヨーグルト・糖蜜を水に混ぜて35℃くらいの温度で10日から2週間、などと温度も時間も材料も(糖蜜・・)面倒くさくてかなり情熱がないとやりたくない感じだったのだが、世の中で発酵愛好家が増えてみんながどんどん試した結果、気が付いたらとてもカジュアルなことになっていたのだ。
豆乳ヨーグルトに白砂糖に納豆にドライイースト、で常温放置で大丈夫、というところまで簡単になり、今までネックだった「糖蜜」「温度管理」が解消されるという喜ばしい事態になったのだった。
レシピは 500ml作るとしたら(カッコ内は2ℓつくるなら)
砂糖25g(100g)
ヨーグルト25g(100g)
納豆1粒(4粒)
ドライイースト2g(8g)
汲み置きした水かお米のとぎ汁450ml(2ℓ弱)
以上を混ぜて暖かい場所に放置するだけ。
混ぜた当初はイースト臭い、パンの匂いのような香りだけれど、3日もしたら容器のふたを開けたら「プシュっ」というようになって、甘酸っぱいフルーティーな香りになる。
「プシュ」&「フルーティー」は発酵したサインなので、それで完成。
なんだったんだ、あの最初の頃の10日から2週間だ、35℃だ、と大騒ぎしていたのは。
・・・まぁ、豆乳ヨーグルトも情報が出始めの頃は「ヨーグルティアで温度管理しないとできない」「洗わない玄米が種」とか言われていたのに「常温で平気」「食べ残しの果物の皮でも庭に生えているヨモギでも素麺でもできる」に簡略化されたし、世の中が発酵と仲良くなってきているんだろう。
「えひめAI2」はお掃除・洗濯・生ごみの分解・土壌の調整に使うのがメインで、飲んだりする用途はないらしい。
私は畑に積んだ枯葉の堆肥化促進と掃除と皿洗いメインで使っている。
まだ使い始めたばかりなのでハッキリ色々言えないけれど、お鍋の蓋を何気なくえひめAI2の水溶液につけておいたらビックリするくらいピカピカになったのは確か。
洗浄力みたいなものはEMWよりはっきりしているような気がする。
私はノー石鹸入浴なのでEMWを入浴剤に使っているのだけれど、残り湯を溜めておくとなぜかお湯が黒っぽく濁ってくる。
実はEMWって私の家の環境ではお風呂のお掃除には逆効果で、原液を買ったばかりの頃、謳い文句をうのみにしてお風呂の掃除に使っていたらお風呂に黒カビが蔓延してしまったことがあった。
それ以来お風呂掃除は重曹とお酢になったんだけど、今度実験で「えひめAI2」の方を入浴剤にしてみて様子を見てみようと思う。
ダメならべつに重曹とお酢で掃除するだけだし。
それにしても、入浴剤にEMW・腸内環境のための飲料用に玄米・黒砂糖・塩で作る「万能酵素」・お掃除と畑に「えひめAI2」、とますます菌まみれの発酵まみれになってきた。
それぞれの発酵液をそれぞれに使いながら段々整理されていくのかも。