
よく使っている道具たち。
針とヘラ型の削り道具と鳥の爪みたいな削り道具。
使ってると、こんなものでもけっこう「減る」んである。
削りにくい、シャープに削れない、針の描く線が引っかかる。
なんかヘタ、な~んか、やりにくい!
こういう時は、道具が摩滅して鈍くなっているのです。
ロクロで引いたものを削る「カンナ」は時々研がないといけないのは常識だけど、
こういう細かいものも研ぐ必用がある、とは。
誰もそんな事に言及していないから、初めてそれに気づいた時にはちょっと意表を突かた。
こんなものの「研ぎ方」は誰も知らないから、家にある包丁用の砥石で出来る限り新品の時の姿に近づくように、研いでいく。
小さいものだから、ちょちょっと研ぐだけでかなりいい感じになる。
しかしまさか「針」を研ぐ日が来るとは。
学生の頃、彫刻クラスの木彫専攻のとある男子が制作の終わりに自分の道具を黙々と研いでいるのを見て陶芸女子ズみんなで「なんかカッコイイ」とときめいたりしたのを思い出すなあ。(笑)
私はよく忘れてやみくもに苦しく作業してしまうけど、作業が上手くいかない場合にまず道具を疑うのは大事なこと。
作業に適切な道具なのか、その道具がちゃんと機能する状態なのか。
それを正したらいきなり作業が進むことがあるんだよね。
陶芸は「手」が一番使う道具だから木彫の人達みたいに厳しく道具管理をしない傾向にあるけど、注意だわ。