はい、行ってきましたよ・山梨県大月市~兵庫県伊丹市へボロボロの軽バンで爆走464キロ(片道)。
ネットのルート検索では5時間半、と出ていましたが休憩入れて8時間はかかりました。
今回の展示の会場のある兵庫県伊丹市は「日本商業的酒蔵発祥の地」だそうで、展示会場付近は江戸時代から明治期の昔の酒蔵や酒問屋の古民家が公開されていて、それを囲むように徒歩で楽しめる文化エリアになっています。
私が参加する展示の会場そのものは近代的な建物なのだけれど、併設する地元の作家さんの作品を売るショップは古民家の中でとても良い風情。
こんな外観です。

酒問屋の奥には酒蔵が公開されてます。

付近に「老松酒造」と「白雪酒造」のショップがあって思いっきり純米酒や珍しい筍や柿の奈良漬けなんか買っちゃいました。
搬入当日は着物友・ブログ友・作家友のぺんぎんさんのご実家に泊めて頂き、お料理の先生でもあるぺんぎんさんお手製の鯛の煮つけや鱧など大阪らしいお料理を肴に、自ら調達の「老松」の純米酒でず~っと我慢していた酒を解禁、無事の搬入を祝いました。
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搬入の日は夜中の1時半から走って、搬入を終えてぺんぎんさんご実家に落ち着いても午後の良い時間だったので、ぺんぎんさんが誘って下さった上方舞の吉村ゆきその さんという方の舞台衣装の展示を観に出かける。
芸能衣装の美 吉村ゆきそのの美意識
この展示、舞踊の衣装の立派な事もさることながら、吉村ゆきそのさんが敬愛していた有名舞踊家の「技裳師」(顔・かつら・衣裳の製作と着付までを担当)として活躍された小山拡賜氏(こやまひろし1925~2002)の櫛・かんざしのコレクションが別の部屋1室にたっぷりと展示されていて大変に見応えがあった。
櫛・簪の美術館というのは東京の沢ノ井にもあるんだけれど、そこの展示はなんとなく平たい櫛が多かった記憶。
こちらの小山さんのコレクションは舞妓さんや芸者さん、はたまた京都嶋原の花魁さんがお使いになったのか、と思うような釣り下がるビラビラ簪が多数展示されていて造形的に凝ったものが多くて、自分の仕事に関連してずいぶん勉強になった。
図録が欲しい!と思ったけれど小さな展示なのでそのようなものは無く、とても残念。
次の日、関東人の私は大阪が誇る国立民族博物館へ行くつもりだったが、ぺんぎんさんの情報で展示替えや展示品の出張などで所謂「展示の谷間」であることが発覚。
ネットであれやこれや他に行くべき展示を吟味。
そんなに遠くないから京都は??ということで見ていたら、細見美術館なる場所で世界的に有名な写真家の杉本博司の展示があるのを発見。
確か千葉県の美術館でやっていた杉本自身の骨董品コレクションをベースにした展示だっけな、随分評判が良かったな、と思い出してこちらに決定。
こちら。
杉本博司 趣味と芸術ー味占郷
杉本博司は骨董の趣味があって・というかニューヨークで駆け出し写真家していた頃の食い扶持稼ぎが骨董商だった気がする。
それで骨董・茶趣味に非常に詳しく・しかも料理も玄人はだしときていて、「婦人画報」で自身の設えで自身の料理で要人をもてなすという企画を連載していたそうで、その設えの再現の展示。
なんというかね・「悔しい」のひとこと。
なんで自分が杉本博司じゃないんだろう、という悔しさ。(笑)
それほどまでにケチがつけられない一分の隙もない美意識だった。
ああ、悔しい!!
千葉市美術館でやった展示の巡回、といえばそうだけれど千葉での展示のが大規模だったみたい。
千葉で見れなかったのも悔しいっ!
千葉市美術館での展示の様子
杉本博司ってもっと日本人一般にもその美術家としての偉さが意識されても良いと思うんだけどね。
そんなこんなで1泊2日、ゆっくり休ませていただいてたっぷり眼福三昧をお付き合いいただいて、また私は464キロをぶっとばして帰ってきた。
帰ったのは昨日の深夜、午後まで寝ていて起きてすぐに隣りの市の叔母にお土産を渡しにまた車で出かけて一泊、山梨の仕事場に帰ってきて落ち着いたのは今日の午後。(書いているうちに昨日になったけど)
まだ体は疲れて頭は興奮しているような状態なのでうまく行動のバランスが取れないでいる。
ネットのルート検索では5時間半、と出ていましたが休憩入れて8時間はかかりました。
今回の展示の会場のある兵庫県伊丹市は「日本商業的酒蔵発祥の地」だそうで、展示会場付近は江戸時代から明治期の昔の酒蔵や酒問屋の古民家が公開されていて、それを囲むように徒歩で楽しめる文化エリアになっています。
私が参加する展示の会場そのものは近代的な建物なのだけれど、併設する地元の作家さんの作品を売るショップは古民家の中でとても良い風情。
こんな外観です。

酒問屋の奥には酒蔵が公開されてます。

付近に「老松酒造」と「白雪酒造」のショップがあって思いっきり純米酒や珍しい筍や柿の奈良漬けなんか買っちゃいました。
搬入当日は着物友・ブログ友・作家友のぺんぎんさんのご実家に泊めて頂き、お料理の先生でもあるぺんぎんさんお手製の鯛の煮つけや鱧など大阪らしいお料理を肴に、自ら調達の「老松」の純米酒でず~っと我慢していた酒を解禁、無事の搬入を祝いました。
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搬入の日は夜中の1時半から走って、搬入を終えてぺんぎんさんご実家に落ち着いても午後の良い時間だったので、ぺんぎんさんが誘って下さった上方舞の吉村ゆきその さんという方の舞台衣装の展示を観に出かける。
芸能衣装の美 吉村ゆきそのの美意識
この展示、舞踊の衣装の立派な事もさることながら、吉村ゆきそのさんが敬愛していた有名舞踊家の「技裳師」(顔・かつら・衣裳の製作と着付までを担当)として活躍された小山拡賜氏(こやまひろし1925~2002)の櫛・かんざしのコレクションが別の部屋1室にたっぷりと展示されていて大変に見応えがあった。
櫛・簪の美術館というのは東京の沢ノ井にもあるんだけれど、そこの展示はなんとなく平たい櫛が多かった記憶。
こちらの小山さんのコレクションは舞妓さんや芸者さん、はたまた京都嶋原の花魁さんがお使いになったのか、と思うような釣り下がるビラビラ簪が多数展示されていて造形的に凝ったものが多くて、自分の仕事に関連してずいぶん勉強になった。
図録が欲しい!と思ったけれど小さな展示なのでそのようなものは無く、とても残念。
次の日、関東人の私は大阪が誇る国立民族博物館へ行くつもりだったが、ぺんぎんさんの情報で展示替えや展示品の出張などで所謂「展示の谷間」であることが発覚。
ネットであれやこれや他に行くべき展示を吟味。
そんなに遠くないから京都は??ということで見ていたら、細見美術館なる場所で世界的に有名な写真家の杉本博司の展示があるのを発見。
確か千葉県の美術館でやっていた杉本自身の骨董品コレクションをベースにした展示だっけな、随分評判が良かったな、と思い出してこちらに決定。
こちら。
杉本博司 趣味と芸術ー味占郷
杉本博司は骨董の趣味があって・というかニューヨークで駆け出し写真家していた頃の食い扶持稼ぎが骨董商だった気がする。
それで骨董・茶趣味に非常に詳しく・しかも料理も玄人はだしときていて、「婦人画報」で自身の設えで自身の料理で要人をもてなすという企画を連載していたそうで、その設えの再現の展示。
なんというかね・「悔しい」のひとこと。
なんで自分が杉本博司じゃないんだろう、という悔しさ。(笑)
それほどまでにケチがつけられない一分の隙もない美意識だった。
ああ、悔しい!!
千葉市美術館でやった展示の巡回、といえばそうだけれど千葉での展示のが大規模だったみたい。
千葉で見れなかったのも悔しいっ!
千葉市美術館での展示の様子
杉本博司ってもっと日本人一般にもその美術家としての偉さが意識されても良いと思うんだけどね。
そんなこんなで1泊2日、ゆっくり休ませていただいてたっぷり眼福三昧をお付き合いいただいて、また私は464キロをぶっとばして帰ってきた。
帰ったのは昨日の深夜、午後まで寝ていて起きてすぐに隣りの市の叔母にお土産を渡しにまた車で出かけて一泊、山梨の仕事場に帰ってきて落ち着いたのは今日の午後。(書いているうちに昨日になったけど)
まだ体は疲れて頭は興奮しているような状態なのでうまく行動のバランスが取れないでいる。