まあ、いいやね。
エル・グレコってさ、あの人、強い乱視だかなんだか目が変だったらしいみたいなんだよね。
だからあんな歪んだ絵を描いた。
人体の構造感めちゃめちゃ。
でも、だからあの時空が歪んだみたいな神降臨の世界を作った。
北斎の弟子で渓齋英泉っていうのがいて、美人画と春画の名手なんだけど、彼も人物のバランス感覚が変で頭が大きな変なプロポーションで着物のなかはどうなってるの?みたいな構造めちゃめちゃな人体を描いた。
でもだから、何か生々しい色気のある絵なんだよね。
あたしの拙い具象表現もたぶんきっとやりきればいい味でるよ、たぶん。
あ、春画とか浮世絵って全体的に人体の構造感とか変だ。
世の中には「正しいプロポーション」だの正確な描写でない絵や彫刻のが多かったな。
ってか、よく考えたら全世界的にも「正確な描写」って図鑑とスーパーリアリズムだけだな。
正確なデッサン力とか正確な描写とかって、もしかして美大受験生時代の呪いだったのかもしれない。
私には具象とは若冲みたいじゃなきゃならないと思い込んでいたブロックがあったぞ。
それ、歌を歌うなら絶対に美空ひばりみたいじゃなきゃいけない、みたいな無茶苦茶な話だ!
バカか?バカなのか?!
\(^o^)/ パッカーン \(^o^)/
そのブロックと右顔と左顔が同じに作れないのは関係ない氣もするけど、
とりあえず資料そっくりに作れなくてもいいんだった。
さて、これに氣付いて作業がはかどるだろうか?(笑)