作品を納品した美術館が無事にオープン。

記者会見やレセプションにどんな格好をしようか色々考えたけれど、新しく着るものを作る暇は無くなり結局着物。

着物の格も悩ましいところでしたが、着やすい事と気張りすぎない事を考えて、お気に入りの青い更紗の花柄のちりめんの小紋に。




ギリギリオッケー、っていう着方。

レセプションに出た作家さん達は着物は私だけ、お客様でも着物の人は少なかったところにかなり外国のお客様がいたから、着物姿は喜ばれました。

しかし列席者はお客様はお金のかかった服だし作家さん達はみんな個性的な洋服を自分で作ったり誂えたりしていて本当にお洒落で、見ているのもとても楽しかった。
私は女流写真家さんから
「着物は上手く着られてるけど、地味よ!地味!!フツー!もっと暴れなさいっ!」と叱咤激励されてしまった。(^_^;)
「アーティスト」として生きているならもっと攻めろ、ということらしい。

言わんとすることは解った。
他の皆さんそれぞれこだわったり尖ったりした「私はアーティストなんだからねっ!」って主張した姿をしていた、確かに。
ファインアートの作家に比べて工芸系の作家って思い出してみれば全般的に大人しくて地味なんだわ。

今回関わった美術館の館長さんも自らデザインした服をお母様に仕立てて貰って着るような非常なこだわりのお洒落さんなのです。
(男性です)
着るものにさえ常に独創性や面白みを追求する姿勢が「全身表現者」って感じで徹底してるよね。

今回ファインアート系の中堅以上の作家さん達と2日も飲み食いしてお話をして、彼らの「全身全霊アーティスト」な姿勢にかなり刺激を受けました。
私も「そっち側」に行きたい。(*^_^*)
お洒落1つにしてもこれからはもう少し躊躇いや気後れを捨てて、もっと自由に面白さを自分に許してあげようと思います。