キチンとした礼服が急に必要になり・それは「紋ありの色無地」だろうということで、着物友せびおびちゃんに口をきいてもらって彼女の懇意にしている中古きもの屋さんに頼んでいました。
お店の方が私のサイズで何枚か見繕ってくれたと連絡があり急遽出かけて実物を見ることになりました。
お店は立川、どうせなら前にお互い気になっていた古民家カフェでお昼を食べよう、ということに。




 
立川から南武線で少し行った谷保にある「やぼろじ」さん。
いやぁ~、絵にかいたようなちょっと昔の民家、縁側の日当たりの良いところでランチ。
食べたのは日替わりランチで1130円、玄米と5分突き米、お肉か魚、を選べます。
副菜のヒジキの煮付が山盛り、玄米もお茶碗に山盛り、お味も薄味でヘルシー、これはお得でした。
「やぼろじ」さんはイベントや展示スペースもあり私の友人のかかわりもあって名前だけ知っていたけど、こんないいところがあったのか、とすっかりファンになりました。

やぼろじ → 

子供さんで大賑わいだった「やぼろじ」さんを出て、谷保というな~んにもない駅からは想像もできないほど立派な神社があったのでお詣りしました。
谷保天満宮。
天満宮というからには菅原道真公だな、と、軽い気持ちで参拝したら ここは道真公の直接の息子さんが開いたというあまりにもゆかしく由緒正しい神社だったのでした。

谷保天満宮 →★★


境内に鶏の一群がいます。








立派な鳥居を抜けて階段を「下って行く」造りが珍しく印象的な神社でした。
境内にある木々も大きくて立派、道真公の所縁らしく梅園や筆塚もあって、また梅の頃に訪れたいのでした。


立川に移動してリサイクル着物屋さんへ。
用向きと私のサイズと好みをお店にお店の常連さんのせびおびちゃんにお願いしてお伝えしてあったので、サイズがOKで色々なバリエーションのものを沢山揃えて待っていてくださいました。
その中からさらにサイズが合うものをあまり選好みしないで羽織ってみます。

結局自分もまわりも「良いよ!」ということになった素敵な2点をお買い上げ。
自分一人だったりネットで見ただけじゃ絶対に選ばなかった色と生地。
薄小豆色の綸子の雲柄の附下と綸子で御所車が織り出してある卵色というか梔子色の色無地。
今の時点でも似合うし、派手でないからあと25年は(?)着られます!
「綸子」っていうと私には「三波春夫センセーの舞台衣装のピカピカのあれ」なんだけど、こんなに上品な綸子があるのね。
良い買い物をしました。





色と生地のテクスチャーしか要素のない色無地というものだけは、ネットショッピングではやっぱりかなりの博打です。
実際私はネットで1度色無地を買ってモニターで見たより凄く地味で大失敗したことがあります。
ネット経由だと中間色の色味が「赤系」か「青系」か、モニターの色より彩度が低かったり高かったり、、となかなか微妙だけど重要な実際を伝えてはくれないのです。

今日は地味すぎるのが好きな私の性向に冷静に意見を言ってくれる着物友がいたこと、お店のオーナーさんや売り子さん、お店の着付け教室の先生までおいでで皆さんで色々温かくも忌憚ない意見を下さったのが良かったです。
こんなに質の良い上品なものをお手頃な値段で分けて頂いて、本当に大感謝です。

お店のスタッフの皆さんが芯から着物が好き、質の良い織物や染物に対して敬意がある、そしてそれを共有する姿勢があると解るお客さんには商売抜きで応援してくれる温かい姿勢があること、
そして、ご縁を作ってくれたせびおびちゃんがここのお店の常連さんで、しかも和服の生地に造詣が深くてお店の方としっかりとした信頼関係を築いてくれていたからこその良い着物との出会いでした。

あらためて、せびおびちゃん、立川南口 着楽堂の皆様、ありがとうございました。

着楽堂 →★★★


今日はお店で実際に着物を着てみて選ぶ気が満々だったので、気楽に紬に半幅で出かけました。
半幅帯ならお店で長襦袢になってもピッピッ、と着直せます。
この「豆ぶどう」さんで買った綿の半幅は大活躍、出会って本当に良かった。
去年は気恥ずかしかったオレンジの羽織も、今は自然に着られます。