前記事のような夢を見て、予定通り4時半には起きられて、着物仕様の履物しか実家にもないので早朝から着物を着て出かけます。

一昨年に、幼馴染のUちゃんと早朝に洋装で穴八幡様の境内に並んだ時は凍え死にそうだったのを思い出して、
ヒートテックの長袖Tシャツ、もこもこの10分スパッツ、モスリンの長襦袢に厚手の紬、お気に入りの瓢箪柄の半幅帯に「近衛連隊長夫人」の長羽織、雨コートにカシミヤのストール。
足もとは一番下に「舞妓さんが履いているあったか足袋下」というのと(これが優れ物ですごくあったかい)、綿のタビックス、イエローオーカーの狐みたいな別珍の色足袋。
手首には純毛のリストウォーマー、さらにフリースの手袋。
手持ちの着物装備は全部着てみた。
多分雨コートよりロングの絹の道行きがあればもっとあったかいんでしょうが持っていないので。

外に出たら路面が濡れています。
朝方降ったようで、徹夜組の人には気の毒なことですが、降った分一昨年よりは暖かいのが私には神様の優しさに感じられます。
早稲田についたら穴八幡に行く人はなんかギラギラしているので(笑・自分もね)すぐにわかり、それについて行きます。
早稲田大学前の神社の階段に着いたら警備のお兄さんが「オフダをお受けしたい方は裏門からの方が空いています!」と大きな声で誘導してくれます。
「裏?」そんなのあったかしら?と思いつつも人の流れに付いて素直に大回りしていくと、神社境内の裏手に大きな建物があり、そこの中に誘導されます。
中は大きな専用配布所みたいな状態で、空港の受付カウンターみたいな中にアルバイトらしい若い男の子たちが宮司装束でずらっと並んでいました。
建物の中は列もできておらず、殆ど待たずに無事に一陽来復お守りと穴八幡神宮の御札を頂けました。

なんだかあっけなくてつまんないなぁ、と思いつつも表に回ってお詣り。
一昨年は境内から御来光を見て感動したなあ、やっぱり寒くて苦労してもああいう体験は得難いよな、と心に浮かびます。

そういえば11月に早稲田に来たついでにこちらにお詣りしたら参道に新しく木が植えられていて、なんでも少しずつ昔の状態に戻していくのを進めている、との立札をみかけたっけ。
その関係であの立派な建物も最近建ったのかもしれません。
穴八幡様は大人気だし、その上ここで御利益があった人が喜んでお礼や喜捨をするのでしょう。
人が前に立っただけで自動的に水が出る立派なハイテクお手水なんかもあり、ちょっと他の寂れた神社に分けてあげて欲しいくらい。

そうはいってもこの神社はお金にまつわる御利益があるにしては凄く明るくて清々しくて「気」が良いと私は思ます。
大体において、お金は「良いエネルギー」だもんね、なんたって♪
ここに来る人達に代表される一般的な人達のお金に対する感覚もどんどん変わってきていて、益々良い気になっているのかもしれない。
一昨年の冬至にお詣りした時は金歯をキラキラさせたおばさんの集団が大声で何やら唱えるのを集団で唱和する団体にぶち当たってしまって困ったのだけど、今年はみんな静かに列を作って並び、静かに、でも長々とお詣りする人が多かったです。

私もあまりいつものように長々とお詣りしたら後ろの人に悪いので、列を作って並んでいる間から手を合わせているつもりで、自己紹介・ご挨拶・今年のご加護のお礼、などを心のなかで述べ始めます。
すると足の裏からグン、と温かい感じが上がってきて胸のあたりまで温かくなって、それが体全体に広がっていきます。
21日に森美智代さんに気を分けてもらった時の感じと似た感覚。
森さんが気の通りを良くしてくれたのかもしれない。

温かさに気持ち良くなりながらしっかりお詣りを済ませ、大宮に向かいました。