ちょっと時間が開いてしまいましたが、先月の大分旅の記録を。

今回の大分行きもお仕事の下見だったわけです。
初日は作品を設置する美術館の竣工公開イベントに出かけ、建物の大きさや雰囲気を自分の感覚に焼き付けて、竣工記念の展示を見ました。
展示は私の恩師N村K平の現代陶芸、若い写真家の大分の写真、現代音楽家による大分で拾った音による「大分賛歌」、大分の子供たちの絵画、というかなりどうまとまるのか解らない感じのラインナップだったのだが、会場構成が非常に良く、会場を2つにざっくり分け、N先生のウルサイ(笑)大きな陶芸の部屋と、写真・子供の絵の部屋を分け、さらに写真たちの部屋は壁面に写真、子供たちの絵は部屋の中央に3つ、それだけで現代美術みたいなとてもスタイリッシュなオーバルの囲いを作り、場は共有しながらもお互いの世界は浸食しないようにするといううまい展示方法になっていました。

展示は写真と子供たちの作品が良くて(まぁ恩師の作品はいつも見ているので驚きがない)、特に子供の絵は「なぜこの構図なのか」「どこから描き始めたのか」「中学生になると急に絵がつまらなくなるけど、つまらなくなる時期はいつか、なぜつまらないのか」「子供の作品に指導者の癖はでているか」「支援学級の子の作品とそうでないのはやっぱり違うんだけど、どう違って見えるのか」などなど考えながら見ていたらクタクタになるまで美術館にいることになってしまいました。

その後は怒涛の接待呑み。
ど~も呑みすぎて地が出てしまったんだけど・接待されてる側なので許してもらおうと思いますです。(^_^.)

翌日は宇佐八幡宮にお詣りするために宇佐へ。
大分でお仕事を頂けた事について、ちゃんとご挨拶とお礼を奉りたいじゃありませんか。
本当は午前中に宇佐八幡宮の奥の院、大元神社に詣でてから宇佐八幡宮に行くつもりだったのが、昨日展示を見て歩きすぎ股関節がひどく痛むのと天候不良で奥の院は明日に行けたら行く、ということに。

降ったり止んだりの中、宇佐駅からバスでトコトコ宇佐八幡宮へ。
紅葉がちょうど綺麗な時期でした。

宇佐八幡宮について説明しようとしましたが、話が膨大すぎてうまく出来ましぇん。
元々は土地の神様を、まず他の土地から来た豪族が、次に大和王権が取り込んだ、という流れの、伊勢神宮に次ぐ格式高い神社、みたいです。
wiki で何となく読んでください。→ 

境内はちょうど紅葉で綺麗でした。




伊勢神宮の広さには敵いませんが広いです。
やはり内宮と外宮に分かれていて、敷地内にたくさんの末社や枯れてるみたいだけど御霊泉や池もあります。
まず内宮にまっすぐにお詣りするために階段を上っていったら途中ですごい御神気を感じてクラクラしちゃうところがありました。
な、なんだ?と見回したら末社のひとつの若宮神社の真横でした。

宇佐八幡宮での私の「御神気スポット」は内宮・外宮とこの若宮神社、内宮と下宮に分かれる石段の始まりの場所、それからあまり目立たない天照大御神がご神体の「織物をお祀りしている」神社。
織物だか織物をする人をお祀りしている、と説明された立札を読んだら、「ああ、私が喜んで着ている着物の絹はお蚕さんの繭だ、お蚕さんの命を頂いて着ているんだ」と思ったわけですよ。
そこでそのようにお蚕さんに感謝の気持ちを祈ったら、ぐわ~ん!と肩や胸が温かくなりまして、たぶん神様が喜んでくださったようでした。

内宮では建物の修理に使う「銅版奉納」というのをやっていたので参加してみました。(*^_^*)
「この銅板に住所氏名となんでも願い事を書いてください」といきなりかなり大きな銅版を指し示され、正式な書き方を知らないので冷や汗をかきながらも拙い字で書いて奉納してきました。
小の銅版2000円、大の銅版5000円だったかな。
欲が深いので大きな方で奉納してきました。

内宮の一角から奥の院の「大元神社」を遥拝する場所があるので、そこで「明日、うかがいます」とご挨拶。
その後できる限り末社を回って、雨が酷くなってきたのと股関節の痛みがひどくなったのでいいところで切りあげて、丁度良く来たバスに乗って宇佐駅へ。

その日は宇佐あたりに宿がとれなかったので中津のビジネスホテルに泊まりました。
宇佐八幡宮で銅版奉納したら記念品を頂いたのでした。
軽い軽い小さな包みだったので、手拭いか何かかと思って開けてみたら、立派な漆塗りの杯。




宇佐神宮の三つ巴マーク入り。



後ろは宇佐神宮のロゴ(?)入り。
漆の香りがゆかしい、心地よい。
しかしこういうものっていつ使うのだ~??
お正月のお屠蘇を受けるとき?
お屠蘇を注ぐ酒注ぎがないんだけど、、、。(^_^.)