昨日の晩は朝5時まで作業していて、2時間仮眠してから楽しみにしていたお出かけに行きました。
これは帰ってきてからの写真。
お出かけ用の薄くてシボのある絹の単衣と母からもらった綿帯、ブルーグレーの模様の入った半襟。
下着はガーゼの肌襦袢・化繊のステテコ・綿麻の長襦袢。
ちょっと帯を下に締めすぎ・もしかしたら緩く締めているので下がっちゃったのかもしれません。
都会は今日は天気はそこそこ、大体屋内にいたので着物で非常に快適でした。
これからの時期は私が苦手な冷房が始まるので、できるだけ可能なら着物で出かけたいっす。
私は暑いより冷房の寒さのがずっと苦手です。
今日は美味しい中華点心のランチをいただいてから、たまたま同じ駅周辺にある美術館でこんな展示を見てみました。
「クールな男とおしゃれな女―絵の中のよそおい」
美しい衣装を着た美しい男や美しい女の絵。
もー、ずっとずっと見ていられる。
伊藤深水や上村松園の本当に綺麗な美人画も心にしみましたが、小倉遊亀の不思議なデフォルメの形態の中に見事に踊り手の動静が凝縮された舞妓さんと芸妓さんの舞姿の絵の凛とした迫力に圧倒されました。
第二会場の片岡球子や奥村土牛などの舞妓さんの絵を集めたコーナーもそれぞれの画家の表現する美が凝縮されて閲覧できて楽しかった。
もう一回行きたいくらい好きな展示でした。
着物で美術館に行くと200円割引&ポストカードのプレゼントがありました♪
ほぼ徹夜明けでも優雅で楽しい息抜きになりました。(*^_^*)
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「クールな男と・・・」の展示を見ていると、みんな画家がその画題を好きで好きで描いているのがよく伝わってきた。
伊藤深水なら長い手袋をして腕を組んだ木暮実千代の顔から髪から衣装の隅々までが描くのが楽しくてたまらないかんじ。
小倉遊亀の芸妓の衣装の、ガリガリのスーパーリアリズムじゃないのに手触りまで伝わってくるような描写、
時代物の掛け軸の甲冑姿で円座を組んでいる男たちの様々な甲冑の描写。
ああ、描くのが楽しいんだろうな、綺麗だ綺麗だと感動しながら描くんだろうな、と。
自分の制作を振り返って、そんな風に対象を愛しながら作れているかと考えたらそうでもなかったようで・
だからあんなに難航したり進まなかったりしたわけね、なんて反省したっす。
昨日夜中に制作しながら色々なことがスッキリと体から抜け落ちた話は、明日以降時間があったら書きますです。