いよいよ退院当日、13時に友達が迎えに来てくれる。

私のクリニックは普段なら自宅からも歩いて行ける距離だけれど

荷物も多いし、この足で帰るとなるとたぶん30分ぐらいかかりそうだったので

迎えに来てくれるのはとても助かった。

 

もう、わくわくが止まんねえ状態で、13時を待つが、

友達が迎えにきたとき、院長の診察があるのでちょっと待ってくださいといわれる。

午前中に撮ったレントゲンをみながら、ちょこっと診察。

「うん、大丈夫だね」と言われる。

膝がちょっと痛いけれど、想定範囲内。

 

車に乗るときに右足から乗ったが、

座席にのるときにやっぱり手術したあたりが痛い。

まだまだ普通には動けないよなと実感する。

(若干の退院フライング感も否めない)

 

ヘルプマークをもらうといいということで、役所にいって

もらう。すぐにもらうことができた。

 

しばらく一人で過ごすので、スーパーにも寄ってもらった。

数日分の食料を買いだめした。

 

お昼は大戸屋の商品券があったので、それを使っちゃおうと思って準備していたが、

友達が、「こういうときはやっぱ肉っしょ」と

ステーキ屋さんに行くことになった。

クリニックではほぼ食べられなかったサラダも何回もおかわりしちゃったり

炭火で焼き上げたハンバーグを食べて幸せに浸る。

床の油で杖がすべるので、慎重に歩く。

 

その後家について、ほっと一息つくも、ここで大変なことが起きる。

足の指がつったのだ。左足3本ぐらいが一気につりはじめた。

久々に歩いたのと、床が冷たかったのだろう。

しかも、よりによってまだ弾圧ソックスを履いているではないか。

まずはこの弾圧ソックスを脱ぐことからはじめなければならないのに

靴下をしかも、ぎゅうぎゅうの弾圧ソックスをひとりで脱ぐなんてマジで至難の業である。

ただ、幸いなことに手術をしてない左足だったので、ギリ脱ぐことができた。

脱いだところでつった指は戻らない。

立ち上がることもできない。

 

つんだ。終わった。

 

私以外誰もいないこの家で、どうにもできない。でもなんとかしなければ。

足指を引っ張ったところでどうにも解消しない。

温めたらなんとかなりそうな気がして、

必死でキッチンまでお尻でズリズリと歩き、(このときはまだ手術した右足を軸に立つことはできなかった)

なんとか、ポットのお湯をカップに注ぎ、ふきんを熱湯で濡らし

つった指の上に置いた。熱いよ、そりゃ熱いけど、つってる方がきつい。

そして、しばらく温めていたらおさまってきた。

すぐにお風呂にお湯をはって、足湯をした。

それからは、カイロを足にあてて、冷えないようにした。

寝ているときに再度つりそうになったので

とりあえずすぐ用意できる湯たんぽを入れた。

久しぶりの自分のベッドは快適で、

「ああ、これこれ。幸せだな」と眠りにつく。

クリニックでの21時消灯、6時起床のくせがついているので

あっという間に眠くなる。翌朝は5時半に起きちゃったけれど。