人工股関節置換手術を実際行ったという先輩が

私の身近なところで2人いた。

ひとりは元上司。

もうひとりは親友のお姉さん。

 

元上司は手術をしたのが恐らく67歳ぐらいの時ではないかと思う。


当時(20年ぐらい前)私は派遣社員だったのにものすごく良くしてくれて結婚式にも来ていただいた元上司。

退職後もよく飲みに行っていて、くだらないおやじギャグをよく聞かされたものだ。

どうみても、足を引きずって歩いていたので、

「どうしたの?」と聞くと、

「足がずっと痛いんだよ」とのこと。

元上司は、ガチでバドミントンをやっていて、シニアの大会などでも優勝しちゃうような人。

私もサッカーやってたので(私のは超ゆるめ)好きなスポーツが出来ないつらさは

よくわかる。

「股関節の手術をすることになった」と聞いていたので、良くなるといいなと思っていたけれど

このときはまさか自分も同じ手術をすることになるとは思っていなかった。

 

私も股関節痛くてとLINEで伝えていたところ、

ちょっと心配して連絡をくれて飲みに行くことになった。

上司はよほど手術をすすめたかったのか、自宅から90分ぐらいかけてわざわざ私の地元まできてくれた。

ただ、上司は結構おおざっぱなので、詳しく聞いてもいまいち「しらねえし」発言が多かったのだが、

 

・どうせやるなら両方一緒にやっちゃえば?ということで両足をやった

・今では本当になんでもなく、1日6時間バドミントンを楽しんでいる

・入院中はリハビリを頑張った。どうせやるなら病院内で一番目立ってやろうと思って

 毎日ずっと院内を歩き続けた

・知り合いの足を引きずっている男性にも、手術を勧めたが、「そのうちに」といって

 やらないけど、絶対やって痛みをとった方がこんなに幸せなのに

・術式は横と前から

というようなことを焼き鳥を食べながら話たと思う。

こんな上司だが、やっぱり「手術した日は大変だったけどね」と言っていた。

 

やっぱり、足を引きずっていた上司がぴょんぴょん跳ねて「ほら、なんでもねえよ」とみたら

ああ、この手術ってほんとにすごいんだなと思えた。

経験者の話を直接聞けて、かつ異常なほど元気な姿を見ることができるのは、手術に対して勇気がでた。