パチンコ屋の店長が代打ちを使って、不当に利益を得ているという情報を見た事があるのだが、私は、このシステムは単純過ぎて、現実化可能性を持たないという直観があった。このシステムは、「いかにも」なシステムだ。店に対して不信感を持つパチンコ客が短絡的に想像しやすい。
そこで私は思考実験を試みた。いくつかのAIに現実化可能性を質問し、問題点を抽出した。
(中略)
Amebloは文字数制限があるので、ここでは省略した。詳細は
闇バイトと同じ構造が要請される
重要な事は、代理人はなぜ分配もしくは設けた金額を店長に支払うのか?という問題だ。
要するに、代打ちによる不正な利益のねん出は、今の日本で頻発している闇バイトと同じ構造である必要がある。
この思考実験モデルでは、店長が小遣い稼ぎしようと私と同じような事を短絡的に考えたとしても、やはり私と同様に実行の具体的な手順と隠蔽性を考慮した時に、リスクが大きい事を悟るので通常は実行しない。もし、実行するのであれば、予め事後の逃亡が前提になっている必要があるが、それでは対価が小さ過ぎ代償が大き過ぎ、コスパが悪過ぎる。店長主導では、代打ちによって不当な利益を捻出する事はまずない。
組織的な暴力集団あるいは反社会的勢力が主導すれば、強制力と口止め力が増大するので、より現実的なモデルになる。店長も代打ちも、すべきことを確実に実行する可能性も高まる。
代理人は、何をするかを知ってしまった段階で脅迫され、拘束される。これは闇バイトと同じ構造だ。この代理人は利益を得る事さえできなくなる可能性もあり、少しでももらえれば幸いという事になる。
このモデルは最初の私の提示したモデルとは違う。つまり、私のモデルは現実には成立可能性が極めて低い短絡的なモデルだ。パチンコ店から代打ちによって不当な利益を得るモデルは、店長主導ではまず成立させる事ができない。主役は組織的に脅迫行為を実行できる反社会的勢力である事が要請され、店長も代打ちも、この構造モデルの中では並列である。
この思考実験では一定の証明ができたと思う。つまり、「店長が代打ちを雇って小遣い稼ぎする」という単純構造の噂は否定できたはずだ。判断能力を失った店長が実行する確率は依然として残るが極めて低い確率だ。
もし、店長が出る台を知っていると仮定するならば、反社会的勢力の側から店長にコンタクトを取って不当な利益を得るために情報を要請する場合において、代打ちという不正な行為は成立しやすい。この場合、店長は利益の還元を要請できないかもしれないし、いくらかは利益を還元してもらえるかもしれない。それは情報提供を要請する時点で既に店長が反社会的勢力に対して脅迫の材料を提供しているか、本件を以て脅迫の材料にするのかの違いだ。いずれにしろ、「出る台」の扱いは、反社会的勢力の裁量に委ねられるのであり、この集団が代打ちを利用するのか、それとも集団内の個人が小遣い稼ぎするのかは、もはや店長とは無関係となる。
反社会的集団が、店長を構造化する方法は様々に考えられるが、ここでは割愛する。
もっとも、「店長は、出る台や、その台が出る時間帯を知っている」というのは思考実験のための仮定だ。パチンコ店というのもモデルとして利用しただけだ。
これは思考実験の域を出ない。ここで示したのは、反社会的勢力が主導すれば、秘密保持能力と実行力の双方が高まる、ということだ。
