真の俯瞰者 である為には、自分が唯一無二の不確実性であり自由意志を行使する者である事を超越的に確信している必要がある。これは、不確実性である事を確信している必要はなく、また自由意志を行使している事を確信している必要はない。超越的に既知の知として知っている必要があるという事だ。依存する者ではないという超越的確信でもある。超能力や超常現象を求めて止まない事は、これらの超越的確信を失うことだ。また精神の病も、この超越的確信を失う事だ。因果関係依存体質、決定論依存体質を超越的に確信してしまう事が精神の病だろう。
つまり、客観性とは真の俯瞰的態度を表さない。超越的で既知である事が俯瞰者の本質だ。どれだけ客観的に自己を観察し自己を記述したとしても、また世界を客観的に観察し世界を記述したとしても、それは超越的俯瞰者である事を証明しない。ところが、あえて超越的俯瞰者を定義するとすれば、それは「普通の人々」だ。普通の人々とは、みんなが知っている普通の人々だ。