平等と公平は違う概念で、公平とは、無限の指標の幾つかが同一である事にすぎない。

 

 熊と人間が対決するとして、1対1で、武器を使用しない事は、二つの公平性を実現している。しかし、それだけでは両者の対決に平等性は、ない。熊の方が圧倒的に筋力が優れ、毛皮も筋肉も強靭であり、鋭い爪と牙を持つ。

 

 しかし、意識は平等であることが可能だ。意識は他者と同一化可能だ。たとえば二人で100メートルを競争する。このような競争はスタートの時間やルールのみが公平であって、二人の能力には平等性はない。そもそも競技とは、不平等だから成立するのである。競技とは不平等である事が前提だ。参加する個人やチームの能力が平等性を持っているとするならば、競技を行う意味も必要性もったく無く、両者でサイコロを振りあって大きい目が出た方が勝ち、とした方がいい。

 

 

 さて、100m走に話を戻すと、二人が同着する方法は、一つは二人が同着するために必要なハンデ重量を早い方に負わせる方法、一つは二人が予め同着することを決めて同着する方法、と二つある。精巧なハンデ戦を実行するのと意識的な行動制御の結末が同じである事は、意識はハンデ相当重量と同じエネルギーを持っていたという証拠になる。そして、この意識のエネルギーは無限だろう。たとえば核兵器で相互をけん制して抑止している状態を、意識の理性のみで抑止している状態に置き換えることができるなら、意識は核兵器相当のエネルギーを有していることになる。

 

 

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