催眠術のテクニックに、マッチングやミラーリングがある。相手の仕草や動きを何気なく模倣する。すると相手は催眠術士と次第に同期していき、催眠術士に信頼を抱くようになり、催眠術士の提案や指示を受け容れやすくなる。このテクニックは、容疑者取り調べの際の、テクニックにも使えるだろう。あるいは使わない理由がない。従って、使っている。なぜなら違法性が全く無いからだ。

 

 これは被施術者において、施術者との境界、自己と他者との境界が曖昧になってくるためだ。つまり他者意識と自己意識との区別がつなくなってくる。実際の所、我々は、他者意識と自己意識の区別を100%の確実性をもって判別してはいないのである。もちろん自己意識では、100%の確度をもって、他者意識と自己意識の違いを明確に認識している(健常者においてはだが)。普通は、他者意識と自己意識の違いが分からなくなる可能性、曖昧になる可能性などは考えたこともない。この不確実性は、潜在意識に在る。しかし、自己意識も他者意識も観念的だから曖昧になるのは不思議ではない。例えば、スポーツを見て感動している時は、自己意識と他者意識の境界が曖昧になった状態だ。しかし、これをもって他者と自己の境界が曖昧になっているなどとは考えない。

 

 日本も戦時中、挙国一致となったが、これも国民全体が他者意識と自己意識の境界があいまいになった状態だ。この現象は、結局は人間も一生物でしかない事を物語っている。蟻や蜂レベルの下等な行動原理を遺産として持っているのだ。共産主義は、この蟻や蜂レベルの昆虫王国を作ろうという思想である。スピリッチュアル系では、宇宙との一体感などの抒情的な意味合いをもって、自己意識と外部世界との境界が曖昧になる状態を、ありがたい経験だと考えているようだが、それは蟻並の感性に戻る事を意味している。感情は共感力を呼び起こし、他者と自己との境界を不明瞭にするが、感情とは脳が意識に上げてくる原始的な情報だ。共産主義は、科学ではなく、むしろ今言ったスピリッチュアル系の宗教に近く、感情に従った思想なのだ。

 

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 4月17日にAmazonより、『テクノロジー犯罪の記録 自己洗脳の過程と霊感商法との接点』を発売しました。

 

 

ホームページ『テクノロジー犯罪の記録と証拠』に加害の為の手続き作業を行っている人間の録音記録を掲載してあります。

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