自由エネルギー原理は、カール・フリストンが提唱する脳の情報処理の原理を説明する理論だ。数式が沢山出てきて難解だ。

 この入門書的な本がある。「脳の大統一理論 自由エネルギー原理とはなにか」(乾敏郎・阪口豊共著、2020年12月、岩波書店)。簡単にいえば、世界(外環境)は推論した結果であり、我々は推論でしか世界を知り得ないということだ。

 ここに前回書いた虚偽自白をする容疑者についてのヒントとしては、「人間は環境の不確実性を最小化するような行動をとる」(同書85P)ということだ。

 

 

 拘留されて、毎日、尋問者からお前がやったんだと言われ続ければ、犯人を演じる事は不確実性を最小化する行動に該当する。話し相手は尋問者しかいない。外界の情報は遮断されているのである。

 

 興味のある方は、同書を読んで頂きたい。

 

 この虚偽自白は、テクノロジー犯罪の被害者の状況と密接な関係があると、私は考えているので、しばらく、このテーマを続けたい。

 

(つづく?)

 

 

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 4月17日にAmazonより、『テクノロジー犯罪の記録 自己洗脳の過程と霊感商法との接点』を発売しました。

 

 

ホームページ『テクノロジー犯罪の記録と証拠』に加害の為の手続き作業を行っている人間の録音記録を掲載してあります。

テクノロジー犯罪の記録と証拠 (newspeppercom.wixsite.com)