官庁が財団法人を作って、その官庁の役人がそこに天下ったり、あるいは国土交通省の役人が道路ゼネコンなど民間企業で取締役になったり、経済産業省の役人が東電の顧問になったりすることはよく耳にする。
しかし、裁判所の裁判官、最高裁判所の裁判官が、民間企業の監査役になるとか、顧問になるとか、そんな天下りは許されるのか。
http://ameblo.jp/newspapers/entry-10904541928.html
東芝の社外監査役に味村治という人物がいる。
1992年10月29日、四国電力伊方発電所1号炉訴訟でおよび東京電力福島第二原子力発電所1号炉訴訟において、原告の上告を棄却した最高裁の判事だったという。
それはそれでいいが、それで原子力発電所メーカーの東芝に社外監査役のポストに収まった。
自分が下した判決は、原子力推進に利するもの。
そうであるなら、判決の利益を受けた東芝に天下っていいのか。
「李下に冠を正さず」ではないか。
司法官僚上がりだといわれているが、司法官僚の頂点にある内閣法制局長官にまで上り詰めて、最高裁判事は、原発事故責任者であった中曽根康弘氏に任命されている。
だとすれば、最高裁で反原発の住民敗訴は目に見えていた。
下されたこんな判決に、そもそも公正、正義、信用があるのだろうか。
四国電力伊方発電所1号炉訴訟および東京電力福島第二原子力発電所1号炉訴訟において原告の上告を棄却された判決に、その効力があるのだろうか。
東電からの寄付金欲しさかどうか知らないが、東大の元総長が東電の監査役をしていたり、はした金欲しさからかしらないが、最高裁の判事が東芝の監査役をしていたり、と、この国のトップは一体どうなっているのか。
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味村治という人物は、内閣法制局長官の時代、読売新聞社長の小林与三次・日本新聞協会会長、小渕恵三官房長官らとともに、「平成」の元号にも関わっていたようです。
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「李下に冠を正さず」
(意味) 他人から疑われるようなこと は、初めからしないほうが良いことのたとえ。
李 ( すもも ) の木の下で、冠をかぶり直すと、手を伸ばして 李 ( すもも ) を盗んでいるかと思われるので、冠を直さない。
類義語 瓜田 ( かでん ) に 履 ( くつ ) を 納 ( い ) れず
(瓜畑でかがみ込んで靴をはき直すと、瓜を盗んでいると思われるので、はき直さない。)
ちなみに、 楽府 ( がふ ) とは、漢の 武帝 ( ぶてい ) のときに設置された音楽をつかさどる役所の名で、そこで採集された民間歌謡の名称となったものです。