大手予備校は、昨年より大幅に難化し、平均点が急落すると予想している。 

 

文系受験生の5教科8科目平均点(900点満点)を505点(昨年の推定値より47点低下)、理系受験生の5教科7科目平均点(同)を511点(同61点低下)との予想を発表

 

平均点が大きく上下するのは,作問の精度が低いということだろう。 共通テストのゴタゴタで「公平性」が論点になっていたが,マークシートでミスなく採点したところでそもそも問題の質が悪ければ公平な能力測定はできない。

 

「公平性」という言葉はかなり抽象的で,何を指すかは人によって違うだろう。

 

仮に「能力測定の精度」という意味であれば,この程度の精度の(年によって1割も平均得点率が異なる)作問を許容しておきながら,記述問題の採点のブレにばかり目くじらを立てるのはナンセンスだと感じる。