国連の役割 | 気まま勝手にコーナーキック

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ウクライナ問題で何と言っても際立っているのがロシアというかプーチンの行動力の
早さではないでしょうか。アメリカも欧米も正直、何もできないままクリミアを掌握
されてしまったように思えます。

元々、ウクライナが建国した時の誓約もあるので、今回のクリミア半島掌握は一概に
ロシアが悪い、欧米が正しいとは必ずしも言えない難しい問題ですが、今回の一件で
すごく思ったことは「国連の無力さ」なような気がしてなりません。

今回のような国際紛争の場合、中立的な立場として国連が主導して解決に乗り出す
べき立場なのですが、国連には常任理事国の拒否権というものがあります。
つまり常任理事国であるアメリカ、ロシア、イギリス、フランス、中国と言う五か国が
何かを起こしたらなんにもできない無力の機関に成り下がってしまうのです。

つまり、今回はロシアが起こしたのでロシアが拒否権を行使してしまえば、何も
行動ができない。つまり大国だったら強引でもやれてしまうということを今回の
ウクライナ問題では露呈してしまったように思えます。

力で押し切ってよいのだったら、第2次世界大戦終戦から70年近く経ちますが、
世界は何も変わっていないのかもしれません。

そもそも常任理事国の必要性が疑問に思うし、百歩譲って常任理事国制を維持する
のであれば、いまだに戦勝国のみで構成する理事国はおかしいと思わざるを得ない
のです。