完璧主義を捨てる | ビジネス人間学
完璧主義は、ビジネスにおいても
普段の生活においても良いことがありません。
 
まずは自分を縛っている「こうあるべき」
という発想を捨てましょう
 
「テキトーでいいや」と割り切った瞬間
いろんな圧力や義務感から解放され
毎日がとてもラクになります。
 

●完璧主義を捨てる
 多くの先人が主張する通り
「完璧主義」も捨てたい習慣のひとつです。
 

完璧主義のデメリットは
例えば次のようなものが挙げられます。
  
1. アクションが遅れる
2. 変化に対応しにくい
3. 精神的に疲れる
4. 他人に不満を感じやすい
 
 
1. アクションが遅れる
完璧な準備ができてから動こうとしていると
どうしても行動は遅れます。
 
例えば学生の頃の受験勉強
合格ラインに達していなくても
とりあえず「模擬試験」を受ければ
どんな問題が出され
どんな時間配分が必要かが体感できます。
 
会場はどんな雰囲気で
自分がどんな精神状態になるかが分かる。
だから次の模試や本番では
もっとうまくできるようになる。
 
場数が多ければ多いほど
それだけ本番で平常心を保てる。
 
これはビジネスでも同じことで
完璧なプランだと思っても
顧客の反応や市場の変化によって
必ず軌道修正を迫られます。

6~7割くらいの完成度でも
とりあえずやってみる。
 
その結果
顧客からの反応があり
意見をもらえます。
 
まったく反応がなかったとしても
それも1つの反応です。
 
「次はここを改善すればもっと良い反応があるだろう」
「うまくいったからもっと改良しよう」
 
そうやって試行錯誤して
どんどん進化させていくことができます。
 
 
2. 変化に対応しにくい
 
念入りに時間をかけて仕上げたプレゼン資料を
上司に見せたとき
大きなダメ出しや根本的な修正を
迫られることがあります。
 
すると
それまで費やした時間と作業がムダになります。
 
「最初に言えよ……」と
一気にモチベーションも下がるでしょう。
 
こうした事態を回避するためには
とりあえず細部には目をつむり
スピード重視で全体のストーリーや
構成をつくった段階で上司に見せることです。
 
もし上司のイメージと違っていれば
早い段階でフィードバックを受けることができ
手戻りや作業のムダを防ぐことができます。
 
とりあえず「いったん最後まで終わらせる」ことです。
 
例えば企画書やレポートなどは
最初から「3回やり直すもの」というイメージで取り組むと
結果的に完成度の高いものをつくることができます。
 
1回目は
怒られない程度の粗さで最後までザッと終える。
そして上司のフィードバックを受けて修正する。
そして最後に自分が納得するレベルまで細部を詰める
 
早い段階で「一応全体像はできている」
という安心感があると
それ以降は中身のブラッシュアップに専念できます。
 
早く終わらせればその分
中身を確認したり
修正する時間の余裕ができます
 
そうして
最初から「完璧」を狙わないことで
結果的にはクオリティの高いものになる
というのが自分の経験から得た教訓です。
 
 
次回更新は
3. 精神的に疲れる
4. 他人に不満を感じやすい
について。