先々週、お隣にお住まいだった方々が突然お引っ越しになり、その翌日には早くも新しいご一家の引越し荷物の搬入が始まりました。この土地には元々品の良い平屋の家が建っていて80代の男性、とは言え生涯現役のレーシングバイク設計製造会社のオーナーが一人静かにお住まいでした。この男性ロンちゃんがお亡くなりになった時のことは以前記事にしたことがありました→感銘を受けた言葉

 

ロンちゃん亡き後、息子さんは宅地開発業者に家屋を売却。家はあっという間に取り壊され、これまでお庭だったスペースも最大限に取り込んだ広大な総2階の家が建ちました。トイレの数は全部で8つ!さらに、この家の買い手は既に狭くなっている裏庭にプールを作って屋外スピーカーまで設置したからもう大変。大学生の息子さんが帰ってくると音楽をかけながらプールサイドでどんちゃん騒ぎ。これまでの静かな環境がまさに音を立てて崩れていきました笑い泣き

 

この辺で家を建てる時には市からの建築許可に加えて周囲の住民にも図面を見せて了承を得ることが必須条件。それなのに了承後に勝手にプールを作ったものだから裏手のご近所さんも頭を抱えている。私自身は一過性の音の問題よりも2階建てになってから全く見えなくなってしまった夕焼けの空が恋しい。。夫は音に敏感、しかも境界エリアにある植物に関する隣人の無茶な要望にも辟易としていて「オープンハウスがあったら見に行こう!」と私たちが引っ越すことを考えていたびっくり

 

「まぁでも一年の殆どは東海岸で過ごすんだから…」となだめつつ戻って来たこの夏、お隣のご一家がわずか2年で引っ越すことに。聞くところによると、家を買って首が回らなくなるというハウスプア(家貧乏)、つまり家のローンが払えなくなって売らざるを得なくなったそうな💦 

大掛かりな工事でプールを作る費用も相当なものでしょうし。。

 

裏手のご近所さんによると、去年の秋からこの家は売りに出されていたそうで、オープンハウスの日に内見されたところ売値は8Mドル、約12億円で、そんなん売れるはずがない!と思ったそうですが、この春に売れたらしい。

 

いくら広くても海が見える訳でもなし、木造の家がそこまでするって、、内装に純金でも使ったのか!?爆  笑

 

 

 

私たちが6月に家に戻って来ると、いつもは何かと不満を口にしていたお隣さんが、「家を買った人はキャッシュで支払い、家の明け渡しを強硬に早めて来たからもうすぐ出ないと…」と元気がない。同じコミュニティーの別の家に住むらしく、何だか気の毒でありました。そんなに早く出るのなら私たちがこちらで夏を過ごす間にしばし静かな環境を楽しめるのかと思っていたら、一日も間を空けず翌朝の早朝から特大トラックがやって来た。ああ、この世は無情!笑い泣き

 

引越しトラックは本当に大きくて、それが毎日毎日やって来る。トラックは私たちの家の前にも停められるものだからガレージから車が出せない時も。すると3日目の朝に夫が「玄関先にお隣さんからのお届けものがあるよ!」というので階下に降りていくと、、

 

バラのブーケとカードがあって、

 

 

中にはこんな言葉が書かれていました。

 

Dear Neighbour,

Thank you for your patience during our move this weekend.

We are excited to be on this street with you all.

 

親愛なる隣人の方へ

今週末の引越しの際にはご迷惑をおかけしました。

皆さんと一緒にこの通りに住めることを嬉しく思っています。

 

アメリカ的ではない細やかなお気遣いに面食らい、ここは日本かと驚きました爆  笑

「この通りに住める」というのはこのご一家も同じコミュニティー内からのお引越しだから道だけ違うってことですね。

 

それにしても、やることのスケールが大きい!

隣近所と向かいにある家数軒にそれぞれ2ダースずつで24本の薔薇を用意するなんて。。

 

 

 

 

24本の薔薇をいただくというのは初めてかも!

誕生日でも結婚記念日でもないのに突然家が明るくなりました。

 

こんなのいただいたら普通はこれで引っ越し完了だと思いますよね。実際には、この翌日も翌々日も大きなトラックに悩まされました笑い泣き けど、夫ももう怒れませんわ。先手必勝されちゃって(笑)

 

翌日お庭のマイヤーレモンを持って薔薇のお礼に伺いましたが、ご夫妻は不在でお留番の高校生の娘ちゃんとだけ話してきました。数日後にご主人と息子さんと少々お話し、そのまた数日後に夕方にお出かけ前の奥さんとやっと出会えました。

 

家を仕切っている雰囲気がするミセス、あれだけの荷物整理も短期間で終わったらしい。テキパキしてるけど怖い感じの人ではなく、「スピーカの音は大丈夫ですか?うるさかったらいつでも連絡してください。明日からカナダの家で過ごすので友達がここに来ますが、また戻って来たらワインかお茶にお招きしますね!」とかなり友好的でした。この辺に住むお洒落な奥様方に共通する高圧的オーラはあまり感じずホッとしました。

 

スピーカー音に関しては後日談があって、荷物搬入日初日に様子を見に来たこちらのご家族がプールサイドで音楽をかけたまま家に戻ってしまい、裏庭側のご近所さんは騒音で寝られなくて夜中の2時に家を訪ねたけど誰もいなかったらしい。それで翌朝、再度訪ねて「ここは静かな住環境なんです」と上手に注意してくださったそうな。

 

それにしても、、特別耳のいい私たちがその夜中の音楽を全く知らずに眠っていたとは!夫は毎晩耳栓をして寝る人ですが、私はしない派。きっと深く深く寝入っていたのでしょうね。どんな音楽だったんだろう。瞑想系?馬の耳にも念仏?いや、「知らぬが仏」です(笑)

 

 

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人を取り巻く環境は思わぬ時に思わぬ変化があるもの。コントロールできないものについてはいっそのこと楽しめないかな?といつも企んでおりますニコニコ