カリフォルニアの家に戻ったらお庭のハーブで摘みたてのお茶をいただくのを楽しみにしていました。6月は家の補修や備品の買い替えなどでバタバタしていて余裕がなく、最近ようやく落ち着いてきたのに裏庭には複数の大トカゲがいるものだから苦手な私はなかなか出て行けません。

 

昨日も全長20センチぐらいの大トカゲが裏庭のパティオチェアーのすぐ近くで何やら捕食しながら居座っていました。動植物は大好きな私なのに爬虫類は本当にダメです(-_-;) お隣のネコちゃんが色んな意味で恋しい。今から思えば毎日のように猫のポンちゃんが遊びに来ていた頃、トカゲ君はなりを潜めていたようです。

 

でも、このままではお庭はトカゲのものになってしまう笑い泣き さすがにそれは悲しい!と今日は勇気を出しました。そもそも私は猫なんですし(笑) わが家の羊さん(別名夫とも言う)にお願いして、まずはお庭の偵察を。「今はいないよ~!」という報告を受けハーブ採集に出る。ハーブが密集している辺りもトカゲはよくウロついているので要注意!いつもよりハサミ裁きが速い爆  笑

 

 

 

 

今回のハーブは左から、レモンバーベナ、ラベンダー、ミント2種をブレンドします。ローズマリーは斜面に登らないといけないから今回は代わりにラベンダーを。いつもはこの時期決まってお庭のマイヤーレモン入りラベンダーケーキを作るのですが、定期健診で私はデザートを控えなくてはいけない身となり、一度限りの小さなデザートを購入。

 

テーブルクロスやお皿を選ぶお庭のテーブルセッティングの楽しみも久しぶりで心が弾みます。

 

 

 

 

お店で見つけたオリーブケーキはハーブティーと合うような予感がしました。どちらもギリシャ時代からあるせいかなー?

 

 

 

 

やはり抜群の相性です!ラブラブ オリーブケーキを初めていただいたのはイタリアの城壁の古い街、ルッカ。レストランで作られたオリーブケーキがそれはもう素晴らしかった。そこまでは期待せず買い求めましたが「甘さで勝負」のアメリカにしては糖度低めで上出来!笑

 

肝心のハーブティーはバーベナとミントが基調となっているせいか、とても爽やかでした。でもラベンダーの香りはあまり分からない感じ。次回はもっとラベンダーの分量を増やしてみよう。

 

この家に住み始めた当初はカンカン照りでパラソルが必要だったパテイオも、今では藤が生い茂って自然の屋根ができました。

 

 

 

 

とても静かな休日の夕方で、時おり涼しい風がそよいできます。日本は月曜だから今頃母はお迎えに来てもらってリハビリ運動に出かけているかな…?とぼんやり考えていたら夫がポツリと呟きました。I wish we could invite both mothers here. (僕たちのお母さん二人をここに呼べたらなぁ。)母親同士とても仲がいいので会わせてあげたいけれど、もはや長旅の海外渡航は危険を伴う年齢でしょうか。

 

しんみりしながらも穏やかな時を過ごしていると、「ウサギセンサー機能」を有する夫がお庭にやって来た子ウサギを瞬時に発見。

 

写真中央の木陰にいる野ウサギのベービーを見つけてくださいね!

 

 

 

 

私たちがいても逃げずにじっとしています。

大丈夫よ、怖がらないで。私たちはこっちの方でずっと座っているから。。

 

 

 

 

しばらくすると少しリラックスした姿勢になって地面に落ちた朝顔の花びらを食べていました。

 

 

 

 

いい子、いい子。以前はゼラニウムが好きでお花を食べてしまう野ウサギもいましたが、こちらの子ウサギちゃんは無関心のよう。そこでハッとした。「あっ、もしかしたらマージ!?」

 

マージはかつてこの街に住んでいた私よりも44歳も年上の大親友です。ウサギとハチドリが大好きで、毎年マージの誕生日にはそのどちらかのモチーフのものを選んでプレゼントしていたっけ。。

 

最晩年に病で床に伏していた頃は毎日のようにお見舞いに行き、日本へ行く前日にはベッドの上で邪魔にならないようにと、小さな手のひらサイズのウサギの縫いぐるみを持参しました。

 

マージと私は、マージのお子さん方やお孫さん方まで公認の親しい仲。それなのに私が日本に帰っている間に病状が急変して亡くなり、手を握りながらのお別れは叶わずでした。後に息子さんから、「火葬後には特別にお願いしてマージの遺灰の中にあなたからの小さなウサギの縫いぐるみを入れて金属容器に封をしてもらいました」と聞きました。だったらマージは今頃大好きだったウサギになっているはず!

 

何とオリーブケーキを入れるお皿をどれにしょうかなと考えている時に私はマージからいただいたお皿を選んでいました。遠く離れたスウェーデンの友人から届いた職人技が光る木製トレーの上に、スウェーデンよりもまだまだ遠い所にいるマージのお皿を載せていた。

 

 

 

 

お皿に書かれたMerciという言葉はきっとマージからの真心いっぱいのメッセージ。私もあのような素晴らしい友人に恵まれたことを一生感謝し続けながら生きていきます。

 

また来てね、マージ。

 

 

 

 

 

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