昨日はアメリカで二度目のメジャーリーグ観戦に行って来ました。一度目は野茂選手が在籍時代のドジャース観戦で、かれこれ30年も前のこと。当時のことはほとんど覚えていません。夫が勤務先から「日本から訪問中の要人夫妻をアテンドせよ」と仰せつかり、私も同行することになったのでした。
今回は自由意志での観戦です。ボストン郊外で過ごしていた冬の終わりに元通訳氏のギャンブルによる大谷選手への横領事件が発覚。事件に関して私の思うところはあったものの、あまりにマスコミが騒ぐので嫌気がさしてブログ記事にもせず、アスリートへの応援なら試合を見に行くのが一番ではないかとドジャースタジアムでのチケットを購入することにした。
わが家からエンジェルススタジアムなら近いのに移籍先のドジャースタジアムは遠かった。試合開始が午後7時だったので30分前には到着するつもりで家を5時に出発。渋滞を避けるために週末のゲームを選んだはずが、道はけっこう混んでいてスタジアムに近づくとさらに渋滞。
徐行する車の合間をぬって行商する人多し。
やっとのことでゲートに近づき、そこから事前購入していた少しお高い目の優先駐車場に向かいます。が、どの辺が「優先」なのか分からないぐらいに遠い。
「駐車場Bってまだ?」と焦り始める夫に、「たぶん駐車場から観客席までが近いってことかな」と不確かな情報で落ち着かせる妻、ミーナ おかしいなぁ、、購入した席に合わせて駐車場を選んだはずやっとBに辿り着いて車を停め、スタジアム内に入ったのは試合開始10分前。
入り口付近で電子チケットを係員さんに見せると、"Oh! You're on the Field level!"と驚かれる。なになに?フィールド席って野外コンサートの時みたいに遠い席?と一瞬慌てる。が、今回は特に野球熱が高いわけじゃない私たちがアメリカで頑張っている日本人選手の応援にわざわざ行くのだからと良く見える席にしたはずよ〜🤔
言われた通りにまっすぐ行って右側にあるエレベーターに乗って一番下に行き、その後エスカレーターでさらに下に行くと、自分たちの席のある階に到着。ドジャースタジアムってイギリスの地下鉄みたいに地下防空壕のような作り!?
やっとのことでフィールド階に到着して、まず目に入ったのは5人の大谷さん
席に案内されると、そこは想像していたよりずっとグラウンドンドに近い席で驚く。4月頃の私はかなりどん底だったので何か先に新たな経験をという気持ちもあり、奮発してこのような席を取っていたようです、ってはっきり覚えてなかったんか~い!
左バッターボックスが見えてダッグアウトの位置にも考慮したこういう席を選んでいました。
試合は定刻に始まり、座ったと同時にプレイボール!野球はアウェーのチームが先行になるから少し遅れたとしても大丈夫かなと話していましたが、先行のエンジェルスはあっという間に3アウトになり、すぐにドジャーズの番が回ってきた。遅れないでほんと良かった。。
なぜって大谷選手は故障リスト入りした選手の兼ね合いで、ここしばらくは一番バッターだったから!エンジェルスのピッチャーが投球練習をしている間に彼は真正面に素振りを始めました。持って来た双眼鏡はいらないくらいに近い。
おやおや?右足と左足で靴の色が違う!!
ユニフォームの白と青にそこまで合わせたとか?
それとも彼は二足流!?
第1打席は打ち取られてアウト。
3回裏の2打席目は、1-0でドジャーズが1点リード。ランナー1塁で追加点のチャンス到来。ここで大谷さんは23号ホームランを放つ!!
映像最後にホームランを打った瞬間の音が入ってます。
というか、、周囲のあまりの興奮で思わずビデオのスイッチを打った瞬間に消してしまうという大失策!全員総立ちで私達の前にいるターナーのユニフォームおじさんも踊っていた
前日にもエンジェルスと対戦してホームランを打っていたので、まさか観戦時に大谷さんの特大ホームランが見れるとは思ってなくて大変良い思い出となりました。
晩ごはんはスタジアム内でテイクアウトして適当に食べることにしていたのですが、夫が周囲を見渡しお店の看板を見つけて「あそこに行って来る!」というからお任せしたら、私が食べられそうなものをちゃんと見繕ってきてくれました
これはレインボーロールかな?
彼はカツサンドにしたはりました。
あはは、そういう重いのは私作らないからね~
今どきは野球場内にも和食があるんですね。
店名は「美味しいおもてなし」
お味はまずまずでした(笑)
日本語と言えば、入口近くにこんなポスターもありましたよ。他言語がたくさん並んでいる訳ではなくて日本語のみ。大谷ファンのため!?
エンジェルスのピッチャーは不調だったみたいで度々交代していました。そうなるとしばらく投球練習があったりして、待ってる間に大谷選手は何やら相談ごとでしょうか?
素振りの様子も撮りましたので野球をされている方のご参考にでもなれば…
彼の打席アナウンスが流れる度にスタンドからは大きな歓声が響いていて、大谷人気は決して日本人だけではない。バッターボックスの立ち位置を毎回バットできちんと測る大谷流ルーティンも発見💡
大谷選手以外で注目したのはドジャーズのピッチャー、グラスノーの好投ぶりでした。彼は確か7回まで投げたのですが、全部で三振を九つも勝ち取りました。大げさなゼスチャーとか一切なしで非常にクール(冷静)で大人の印象のピッチャーです。ファンは多いのかな?何せ私は大リーグでは野茂選手とイチローと大谷選手ぐらいしか知りません。広島カープの昔の選手ならよく知っていますが(笑) ドジャーズに入団したと聞いている山本由伸選手にもお目にかかりたかったけど、今は養生中なんですね。
観戦している間に掲示板の味方もだんだん分かってきた。子供の時に3歳年上の兄と一緒に野球盤ゲームで遊んでいたのでルールは理解できていてもあの時の得点版があまりに簡素だったもので本物のを見て戸惑う(笑) 野球盤ゲームというのはピッチャーが磁石で変化球を投げられるようになっていたりとけっこう楽しかったのですが、ご存じの方いらっしゃいますか?
最初はボールカウントとストライクカウントの位置を逆だと思っていて実情にそぐわず「え?」となりました(笑)カウントはこのまま両チームとも得点が入らず、7-0でドジャーズの勝利!
試合終了後には大谷さんへのインタビューがあってどんなお話が飛び出すかとワクワクしたけど、どこかのメデイア用だったみたいで観客には聞こえずでした
スマホでズームイン
気がつくと日本人ファンがどんどん私たちの席の前に集まってきてびっくりしました!
夫が私に「知り合い、いいひんか?」って聞いていた(笑)
観戦中に周囲はほぼ皆さんドジャーズユニフォームを着て帽子もかぶってるのに対し、私たちはフツーの服装ですから最初は気後れしていたのですが、気がついたら音楽に合わせてLet's go Dogers!と小さく声を出すまでに。あはは、意外に順応が早い 数ヶ月前に取ったチケットだったせいか、当日は遠出が少し億劫でしたが本拠地で観戦できてとても良い経験になりました。カンフォートゾーンから少し外れる経験というのは世界を広げること間違いなし。
マスコミは選手のくだけた様子も取り上げているようですが、試合中の野球選手は真剣そのもの!大谷選手の笑顔もホームラン時ぐらいで、あとは非常にストイックで真面目な印象を受けました。そんな選手たちをまるで芸能人のように扱ってプライベートの暴露や適当な想像で報道するのはやめてほしいですね。スケートの羽生結弦さんの離婚の時にもそれはすごく感じました。一流のアスリートは皆さん真剣で、とことん自分自身と闘っているのですから、少しでも良い環境で取り組めるような配慮が周囲にあればどれほどいいか。。
が、世の中はトップアスリートを商品価値と見ているふしが~!
帰りに寄った公式のお店がすごかった。ドーン!と巨大大谷選手がいて、ファンがここで一緒に写真に収まっていました。
ちらっと背番号17番付きの簡単なシャツを見てみると、200ドルちょっと!って、、3万円もする 野茂選手を昔見に来た時には兄に野茂シャツをお土産にした記憶あり。けど、もっとずっと常識的なお値段だった気が。
今回の兄へのお土産はドジャースの帽子と思っていたのでシャツのことはまぁいいか。兄は昔から野球好きで、今でも京都の地元のお仲間と野球の練習やプレーもしているらしい。それにしてもここは帽子の種類が多い!
この壁と直角にあるさらに大きな壁面も全て帽子で埋まっていました。
車に乗りこんでからの夫情報によると、カウンターで帽子を買っている時に前に並んでいた日本人の若い女性は、本物と全く同じ仕様という大谷ユニフォームを500ドル(8万円弱)で買っていたそうな
本人が望む、望まないに関わらず、大谷効果は大谷高価。そんな中、野球選手としての資質においても、自分にとって大事なことは何かを見極めて集中する能力においても大谷さんは他に類を見ない100年に一度の選手とお見受けしました。
家に帰って来てから「私も記念に何かお店で買えば良かったなぁ〜」って呟いていたら、夫が「ミーナにはこれあげる!」って、何かを持って来てくれました。
期待したけど、それは思いもかけないこんなもの。
パーキングに進む時に係員さんに手渡されて車のダッシュボードに表示していた紙
まっ、一応観戦日時は入っている(笑)
何なら何時何分何秒までの記載あり
夫のウイットに笑わせてもらったからこれで良しとするか…。
夫には気の張るLA近辺のハイウェイの運転にも感謝でありました。