深く潜行して、再浮上。そしてさらに深く沈む。。

何だか潜水艦の航海記録みたいですが、12月に入ってからの心模様はこんな感じです。自分自身のことだったら理性的に分析し、ちゃっちゃと解決策の糸口を探していく。それでもダメだったらユーモアの粉を脳内に振りかける。だけど今回は。。

 

大切な日本の母と、もう一人の大切なアメリカの母が、

 

どちらも救急搬送で入院中笑い泣き

 

先日、夫のお兄さんからの連絡で義母(以降はMom)が救急搬送されて(一度目)今は家に戻っているというので慌てて電話をかけてみました。

 

Mom曰く、「病院で先生に最近外国に行ったかどうか聞かれたんだけど、行ってないし、あの感謝祭の夕食の日にSさん(上の息子のお嫁さん)がものすごい咳をしていてホテルに行くまでずっと同じ部屋にいたから罹ってしまったのかも。。」と。

 

先生はRSVというウイルス性疾患を疑っているようで、義姉はトルコから戻った翌々日、ものすごい咳にも関わらず95歳のMomを訪問。そこから同じ車でホテルに移動。レストランでは義姉は私の斜め前の席に座っていて私は2時間ほどずっと至近距離で話をしました。

 

実はボストンに戻ってきてから私も喉が痛くなって咳とくしゃみがすごく出たんです。でも飛行機で帰って来たからどこかで風邪をもらって来たのかも?とも思いました。それにしても生れてこの方経験したことのないくしゃみと激しい喉の痛み。その同時期にMomは咳がひどくて呼吸ができなくなっていた。。ガーン

 

病院で酸素吸入を受けて抗生物質を処方してもらって家に戻り、電話で話もできていたから私はそのまま良くなるものだと思っていました。その後の様子が知りたくて昨日の夕方にもまた電話をしてみたけど何度かけても応答ナシ。夫がお兄さんに大丈夫かと聞いたところ。。

 

Momは昨日の真夜中に再び救急搬送されていたと知りました。こともあろうか肺炎です。ネットで調べてみると、高齢者の肺炎に関しては怖いことが沢山出てきます。RSVは高齢者と乳幼児で症状がひどくなるとも。最初のうちは義姉さんがなぜあれほどの咳をしていたのにやって来たのか、せめてマスクぐらいしてくれていれば。。と残念に思ってしまいました。いくら感謝祭でも義兄さんが帰りに食事を持ち帰ることもできたはず。私とMomに症状が出たのはちょうど感謝祭のディナーから4日から6日の間ですからRSVの潜伏期間と一致する。

 

それでもまだMomの病理検査の結果待ちですし、義姉さんからのものだと断定はできません。(Momはずっとお部屋にいて出歩いていないから、まぁ90%ぐらいそうやけど。。)だから彼女を責めるのではなく、これからは少しでも体調不良があったら出向かないように、細心の注意をしてほしいことを義兄に伝えておきました。Momは義姉さんに病院にお見舞いに来てもらうのをとても怖がっていたから。

 

トルコでは咳がひどくでもマスクしないのかな?お国柄や慣習の違いに加えて個人の見解もあるから意識を合わせるのが難しい。私たちは娘も含めて全員コロナの最新版ワクチン接種を済ませてから会いに行き、空港も飛行機もずっとマスクでした。でもそれは私たちの意識なのであって、別の意識や考え方も存在するのですよね。

 

今朝夫が病院に電話して「Momは朝ご飯が食べられたこと、点滴治療をしていること、それに看護婦さんがとても有能で親切」と分かり、お昼前には直接Momとも話せて今は少しほっとしています。

 

今日アメリカは12月12日。こちらでは12という数字は縁起の良い数字です。キリストの12人の使徒や一年は12カ月で、星座も12、ヘラクレスの12の功罪のような宗教的、神話的要素が多分にあるということで。私たちはそれならばと、12月12日12時12分に手を合わせてMomの快癒を祈りました。

 

Momにもしものことがあったら私たちが予定している暮れの日本行きもままなりません。毎日のように電話で話している日本の母も、今は指折り数えて病院で再会できる日を楽しみにしています。この間まで元気にしていた大切な二人の母が今は同時に入院だなんて、精神的な重圧がすごいけど、ここは深呼吸でもして落ち着かないと。それに、このぐらいのことは他の誰かもきっと経験していることでしょう。

 

心がへしゃげた時にきっと役に立ちます。世界のどこかで似たようなことが起こっているはずだと感じることが。これはきっと古今東西、どこかの誰かが既に通った道。今、自分自身のことで辛い人、周りの誰かに心悩ませている人、介護で大変な人、きっときっと一人ではありません。クリスマスだからって街のイルミネーションのように心が輝かなくても大丈夫。物事には通過点があるのだから、そこを心静かにすーっと通って行けばよい。

 

大好きな二人の母のことを思うと、涙が込み上げそうになるけれど。どちらを訪ねるかというのもこれからの流れに任せましょう。人生の流れに逆らうのはしんどいものです。あるがままを受け入れるとしましょう。

 

ここしばらく夫が多忙を極めており、昨日の午後、やっと2週間半ぶりにお出かけできたんです。初めて訪ねた街の歴史ある風情に、カサついていた心が潤いました。家に帰って来てから聞いたこの思わぬニュースに、その喜びは失われてしまったと思いましたが、ここに再現してまた心に呼び戻します。事実はそのままあるのだけれど、それを自分がどう解釈するかで全てが変わってしまいます。この景色はそのまま美しくてここにある。

 

 

 

いつかこの教会の中に入ってみたいものです。

 

 

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傷心という言葉があるけど、笑顔を取り戻して少しずつ「笑心」へと導いていく。

さぁ、その材料探しの脳内旅行に出かけましょう!事実そのものは単なる事実に過ぎない。苦しいと思うのは自分の心です。