今日はカリフォルニアとして珍しく朝から雨が降っていました。
そのあとはずっと曇りで、イギリスの真似?と思ったら夕方には晴れ間が出ました。
 
散歩に出ると濡れた芝生がキラキラ光って、目の覚めるような美しいブルーバードも飛んできました。なぜだか知らないけど青い鳥はいつも私が歩いてるすぐ先に現れ「こっちだよ~」とでも言いたげです。その先にいいことあるのかな?という予感があると歩くのが楽しくなります。
 
導かれた先には道の両脇にユーカリの木が合わせて三本ありました。
ひょろっと細長い幹は二階建ての家よりはるかに高く、6~7mはあったでしょうか。

離れて植えられているのにてっぺんのところで葉が重なり合ってて「やぁやぁ」と話しながら、アーチ型の心地よい木陰を作っていました。
 
何て調和のとれた世界なんだろう。
 
それなのに…人はどうして他の誰かを区別したり非難したりするのでしょうね。
多くの種類の樹木や植物があるように、いろんな人がいるのは当然のことなのに。
どうして自分が正しく、相手は間違っていると思うのでしょうか。
この世には完全も永遠もないはずなのに。
 
歴史を辿ると、諍いには始まりのアクションあってそれへのリアクションが生まれ、リアクションへのリアクション、そのまたリアクション…って切りがない。「分かり合おう、相手を赦そう」と思える日まではどこまでも。
 
私だって誰かに理不尽なことを言われたら辛いです。でも憎みはしない。
憎しみの持つ黒いエネルギーに自分もやられてしまうから。自分の意図や真意が理解されないことがあってもいいのです。人はそれぞれ相手の立場を想像できる範囲ってものが違うのですから。
 
世界で政治的分断や民族的制圧が度々起こる昨今、何度も聴きたくなる曲があります。2014年に作られた曲なのに歌詞が今の世界を言い当てています。

家庭問題からテロや銃社会のこと、パレスチナ問題にアフリカの内戦、貧困問題や教育問題まで取り上げて、「そんなのおかしいでしょ?私たちの魂は互いを愛し合うためにあるのに」と、絶妙の言葉選びで音韻を響かせながら美しく歌い上げています。
 
「生きるということについて話しましょう もう十分過ぎるほど人は亡くなった。お互いもっと与え合い、赦し合っていこうよ」というメッセージにはスティービーワンダーの名曲「We Are the World」をどこか彷彿させるものがあります。
 
初めてこの曲を聴いた時にはピアノの旋律に重なり何度もリフレインされるこのサビの部分が心にこだまして来ました。
 
We are here
We are here for all of us
We are here for all of us
That's why we are here
私たちは此処にいる
我々皆んなの為に此処にいる
だから私たちは存在しているの…
 
アリシア・キーズのWe Are Here、まずは歌詞を見ながら聴いて下さい。

 

 

2001年にリリースされた“Fallin’ ”はミリオンセラーでグラミー賞を5つも取っているスーパースターなのに、後のインタビューを見ても驚くほど素朴で自然体のアリシア。最近は公の場でもメークアップはほとんどしないことに決めたのだそうです。
 
14才で初めて作曲し、クラシックピアノのトレーニングを受けてからジャズやR&Bを作風に取り入れた曲作りをしているアリシア。父親はアフリカ系アメリカ人で、イタリア人とイギリス人の血を受け継ぐ白人のシングルマザーの元で育てられたという子供時代も、国境や人種の垣根を越えていく広い視野に繋がったのかと思います。
 
We Are Hereを今度は彼女のオフィシャルビデオからどうぞ。
(広告が長いのでSkip Adで先に進んで下さい)
 

 

 

にほんブログ村 海外生活ブログ アメリカ情報へ
アップアリシア・キーズの一番好きな作曲家はショパン。自作で一番好きな曲は"Not Even The King" で、お金があっても愛には勝てないって曲なんだそうです。王様であってもそれだけではダメってこと(笑)