僕が好きな金子功さんのピンクハウス時代は1989年~1994年あたりなのですが、1980年代の作品はそれはそれで趣深いものがあります。僕が知らないだけで1985年~1988年あたりが好きで、1990年以降はちょっと違うなって思っている先輩ファンとかもいらっしゃるんだろうか…。てなわけで、ピンクハウスとカールヘルムの1980年代ポーチをゲットしました。

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金子功さんはこの型のポーチが大好き。いまでいうバッグインバッグのように内ポケットなどがないバックにポーチで中を整理して…ちょっと変わった形の巾着なんかがあったのもそういうことなんでしょうかね。

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まずカールヘルムのスポーツカー柄のポーチ、レーヨン素材です。

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うしろ

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柄部分

 

ポーチは物理的な面積に限界があるので柄の出方に個性が出る図案がありますが、これはぎりぎりOK。1980年代後半のレーヨンって生地が若干厚めで1990年代、ワンダフルワールドやカネコイサオ時代のレーヨンとは素材感が違います。糸の番手を変えたのかな?1990年以降のレーヨンはより薄く、柔らかくてしなやかです。1980年のはちょっと木綿っぽい感じがあって、そこにクラシックさを感じている僕です。

 

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続いてこちら、なんの柄か分かりますか??

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うしろなんか柄の出方が大胆すぎますよね。裁断してあれ?ってことにならなかったんだろうか…。光の都合で色むらが出ていますが、実物はきれいです。1990年前半はなかったことになっていたくすみパープルでしたが1980年代後半のピンクハウスには良く登場していました。

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左上の白い部分なんてプリントの図案なのですが、もはや汚れっぽいですよね…(笑)

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こうすると分かりやすいでしょうか?こちらは七夕柄でした~!ピンクハウスでは1986年に京都の祇園でショーをしており初の和柄を発表しています。ポリエステル縮緬も革命的だった当時の和柄は失敗と金子功さんはインタビューでおっしゃっていましたが、後期のカネコイサオの人気ラインナップで時代が早すぎただけだったのでしょう。こちらは綿ブロードで朝顔とかススキとか素朴な図案のお洋服の展開があったのも特徴的です。

 

僕はバッグを毎日帰る都合上、日用品はポーチに入れてガサっと入れ替えているのでポーチは必需品です。頑丈なポリ系やデニム系が安心なのですがたまにはこういう繊細なポーチも楽しいかもしれませんね。