東京宝塚劇場で絶賛公演中の月組公演ミュージカル・ロマン「Eternal Voice 消え残る想い」、レビュー・アニバーサリー「Grande TAKARAZUKA 110!」を観劇してまいりました。友会は全滅でしたがイープラス貸し切り公演に当選することができたので1回でも観劇することができて良かったです。

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有楽町駅の看板。月城かなとさんと海乃美月さんトップコンビの集大成を飾る作品で公演ポスターも見納めです。ざっくりした感想としてはお芝居は二人にあった静かなんだけど美しい余白のある作品で、ショーはこれぞタカラヅカ!な豪華絢爛で華やかな演目。お芝居はいろいろな感想を聞きますが、僕は好きな世界感でした^-^

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シャンテでは月組さんの衣装展をやっていたのですが、東京公演が始まってから間もない&貸切公演とあってお客様で大賑わい!映像を観るコーナーに人だかりできてるのはじめてみました…。

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これはG.O.A.Tのお衣装。めちゃくちゃ凝っていますね!

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イープラ貸切公演S席が当選しており、座席が分かるのは3日前。おかげさまで1階席が当選しました。23列のセンターブロックで実質最後列なのですが、総合芸術としてみる分には問題がない距離感なんです。センターブロックであればよりありがたい。タカラヅカを観るようになってからはこの距離感になれたせいでしょうか。いわゆるコンサートの座席はありがたいことにどこもまあまあ近く感じることが出来ています。まあ、普通のコンサート会場には銀橋がないので5列~8列分くらいは実質近いわけなんですが。東京宝塚劇場は横に60席なのでそれはそれでフォーラムCとかパシフィコに比べたらコンパクトともいえますが。

 

そんなわけでとにかく演出などが見やすく、難解といわれているお芝居も「まあ超常現象だしこんなものか」とするりと受け止めることができました(笑)。イギリスを舞台にした宗教戦争やエリザベス女王の権力に関する問題など歴史的背景の理解がなくとも「まあこういうことなんだろう」と思えたり、いろんな設定をうっすら重ねてぼかすような展開は観客が想像をふくらます余白があって僕は好きです。なんというか正塚先生の世界なのかもしれませんが派手さはなく物語が淡々と進んでいくんです。今までのれーこさんとくらげちゃんの関係性からみるとラストの作品で二人が惹かれあってお互い大切な存在になっている感じは最高にムヒヒと幸せな気持ちになれますし、ラストでサイドに捌けるわけでも、舞台に背を向けて歩いていくでせりあがっていくのでもなく、二人が手を繋いで客席方面に向かって歩く中幕が降りる演出は最高にしびれました。もちろん、先にあげた演出もそれぞれにドラマティックで感動的なのですが、月組の今のトップコンビにはピッタリだなと。

 

それと、このお芝居は全体的に濃い青に支配された世界感で薄暗さを感じる瞬間もあるのですが、さらに衣装がコン系っていう抑制された感じもまた最高。お衣装が最高に良くてシルクタフタで畳みプリーツやギャザーをあしらった、衣擦れの音が聞こえてきそうな服を豪華さは違えどいろんなお役の方が着ていて、くらげちゃんが着たコン系のドレスもまあ美しいこと!一般人の我々がコンのドレスで間を持たせるのはなかなか大変です。僕はドレスは着ないけど(笑)。そういう奥ゆかしさもたまらない感じでした。

 

ショーに関しましては「宝塚お得意のお国めぐり」という表現がぴったりなスパッシュあり、和物ありでゴールド系のお衣装での総おどり、ちなつさんのゴールドの手袋!注目している礼華はるさんが銀橋で活躍するシーンなど個人的にみどころがたくさん!多くを説明する必要がないくらい全身で浴びたいショーです。そしてありがたいことに1階最後列とはいえほぼどセンターよりでしたので和調シーンのラストや黒燕尾などは端正すぎてときめきが過ぎました!!デュエットダンスやフィナーレのパレードでこれで見納めか~!と涙が出てくるかと思いましたが大劇場公演をひととおりみせていただいたれーこさん時代の月組さん、素晴らしかったな~!と晴れやかな気持ちで手拍子を送る夜となりました。

 

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帰りに新橋駅で、例のジャケットを着ましたがとっても良い気分でした^-^