先日、東京宝塚劇場・花組公演 ミュージカル『アルカンシェル』～パリに架かる虹～を拝見いたしました。小池修一郎先生の一本ものでいろんな感想が聞こえてまいりましたが、初見は「最高に好き…！！」でした。ミュージカル作品として踊れる柚香光さんの見せ場、星風まどかさんのお歌のきかせどころ、花組生たちの粒の立ったコーラス…。普遍的なテーマを扱った作品でドキドキ、ハラハラさせるストーリー展開、お芝居中で繰り広げられるトップコンビの関係の変化など最初から最後までとても楽しめました♪
おりしも世間はゴールデンウィーク前半の連休中。銀座や日比谷でランチする、という選択肢は早々に放棄。デパートでお弁当を買って公園で食べる、というピクニックを計画しました。銀座界隈も一歩路地を入れば静かなところってあるんです。
まずは新橋駅のビアードパパでパパ活しました。昔はシンプルにシュークリームだけ食べられルお店でせいぜい2種類くらいの認識でしたが、いつの間にかメニューがすごく増えたんですね。未だに行列が出来る時間帯があり人気の根強さを物語っています。たまたま空いているから寄り道しちゃった。
お昼過ぎの並木通り、夏みたいに暑い
ちょこっと入った公園でピクニック休憩開始。風を浴びながらタカラヅカの話をしたり、狩り場をひとさらいしたりゆったりすごすことができました。長野の時は（自分でそう計画したものの）慌ただしさを感じたので「あ～良く休んだ！」と思ってから開演まで2時間もあってとても良かった＾-＾
期間限定のなんとか味をいただきました。確かに名前の通りの味がしたかも。
公園から銀座の街へワープ！
ソニービルらへんだったか美味しいレーズンサンドを購入。ピスタチオのが美味しかったです。日比谷公園にも寄り道していましたが、日なたは数分で汗がにじむほどの陽ざし！！
後方サブセン席の観劇でしたがいいですね、東京宝塚劇場は。適切な段差もあってタカラヅカを観る分にストレスがないのです。最近タカラヅカでもTHE ALFEEでも1階席ならどこでも近いなと思うようになりました。もちろんタカラヅカで「5列、12列、19列、23列」では見え方やしびれ方（笑）に差はありますが、たいがいよく見えるものです。顔認識しているというのも大きいかもしれませんが、皆さんの表情も動きもオペラなしで良く見えて楽しかったです。
この公演でトップコンビの柚香光さん、星風まどかさんはご卒業です。二人のお顔は映像作品としてBlu-rayとして残りますが、ライトの加減で舞台袖の壁にれいちゃんの長い影がさすことも、銀橋のピカピカの床にまどかちゃんの反射がうつることも見納めです。こういった生の舞台で瞬間的に記憶に残る場面を少しでも記憶出来ていたら名、と感じずにはいられません。
舞台はナチス占領下のパリ。劇場の看板女優のまどかちゃんと、プロデューサーの亡命により急遽振り付け、演出を任される羽目になったれいちゃん。お互いの才能は認め合いながら反発する二人が舞台を作り上げる過程で、またいくつかのアクシデントに振り回されながらいつの間にか惹かれあっていく…とありきたりなストーリー展開と言ってしまえばそれまでですが、それでいいんです。ミュージカルでエンターテイメントなので。初々しい二人の関係か縮まっていくくすぐったさをサヨナラ公演で魅せてもらえるなんて！！僕はそのお芝居心に初期段階で泣いてしまいました。レビューはもちろん、ストーリー展開もMGMミュージカルを見ているような感覚で、生オーケストラのBGMが流れたら僕はただただうっとりするのみ！
2幕頭「ココナッツ・パラディ」でれいちゃんが銀橋に出て鶴のような美しいポーズを決めるのですが、あまりに不意打ち過ぎて思わず「ひゃ～！」と声が出てしまいました。集中を欠いてしまうNG行為に多いに反省していますが、予想外すぎて…。2幕は漫画でいうところの大ゴマの連続のように歌のシーンが漫然と続くようなことはなく、小気味よくストーリーが展開。クライマックスでは思いがけない再会もあって…と最後までハラハラドキドキ。汗かいてました＾-＾
美しいフィナーレは打ち込み系のサウンドで個人的にはテンションアゲなところで、男役さんがジャケットを脱いでゴールドの衣装に早変わりすることろは反則というより美の犯罪…！！なんて素敵なのでしょう！！最後花道でれいちゃんがダイナミックにターンを決めてくれたのもウットリしてしまいました＾-＾なんて良いお芝居をみたんだろう！明日からまた頑張ろう！と多幸感とエネルギーをもらえる傑作でした！！いや～！いい作品を見せていただけました。
公演終了後、東京はまだ明るい。
おかげさまで花組公演はあと1回観劇できる予定です。とっても楽しみ！