子どもに指示・指導するのは逆効果。不登校・ひきこもりの子どもの心は大人以上に成熟している？

(一部添削、再掲)

おはようございます。

【子どもが親の言うことをきかないのはなぜか、なぜ親に逆らうのか】

今の時期、世間では受験や進級、

進学のことで色々と騒がしくなりますね。

そして、そのような世間の喧噪を半ば迷惑に、

半ば羨ましく思いながら、

学校に行きたくても動けないで、

部屋に閉じこもっている大切なわが子のことで、

今日もお心を痛めているお母さんも

多くいらっしゃいますね。

でもね、あきらめることも、

絶望することも絶対にありませんよ。

子どもは必ず変わっていきます。

放っておいても、子ども本来の

復活能力、潜在能力で、

自然に元気になっていくものです。

いつかは必ず、ね。

ただ、私たち親は、子どもの苦しみや

つらさを長びかせたくありませんよね。

一日でも早く終わらせてあげたい。

そして、他の子どもたちと同じように、

あるいはランドセルを背負って、

あるいは制服を着て学校に行き、

同年代の生徒たちと一緒に学び、一緒に遊び、

楽しい子ども時代を謳歌してもらいたい。

それは全ての親に共通する思いですよね。

そんな日は、家族みんなで笑える日は、

必ずまた来ますよ。

そのような明日を信じて、

今日も、小さいけれども、

前に一歩を踏みだしましょう。

私たちは、

「親が子どもを指導したり、正しいことをするのを指示するのは当たり前のこと」

と思いこんで子どもに接しています。

で、朝から晩まで、子どもに指導をしたり、

指示をしたりしています。

「あれをしなさい」

「早くしなさい」

「そんなことをしちゃダメよ」

「勉強しなさい」

「部屋を片付けなさい」

「行儀良く食べなさい」

「頑張らなくっちゃダメよ」

まだ何もわからない子どもを指導をすること。

色々教えること。

ちゃんとやらない子に指示をすること。

これをすべて“育児”と思い“躾”と考えて、

毎日、イライラしながらも、

何度も何度も同じことを子どもに

教えよう、学ばせよう、

身につけさせようし努力していますね。

そして数年たち、十数年たって、

小学校の高学年となり、中学生となり、

高校生となったわが子は、

今では“親に反発ばかりする”、

“親の言うことを素直に聞かない”と気づき、

私たちは「こんなはずではなかった…」と嘆いたりしています。

でも、物事には全て、

ちゃんとした理由があります。

“火の気のないところに煙は立たない”

ケース・バイ・ケースで

一括りにはできませんが、

次の様にご理解いただいても、

先ず間違いありません。

「子どもが今、親の言うことをきかないのは、親がこれまで子どもの気持ちを聴いてあげようとしなかったからです。」

「子どもが今、親の指示・指導に従わなかいのは、親がこれまで子どもの思いを無視してきたからです。」

それでは、親の言うことを聴かず、

いちいち反発し、反抗児の様にふるまう

わが子にどう接すればいいのか？

これまでの育て方の

ちょうど“逆をすればいい”のです。

親として言うことを子どもにきいて欲しければ、

先ずは子どもの気持ちを

腰をしっかり聴いてあげること。

注：おざなりに、形式だけ聴いてあげようと思ってもダメです。

子どもは敏感ですから、そんな大人の魂胆はバレバレです。

親が指示・指導する前に、先ずは、

子どもの思いを十分に聴いてあげること。

注：これは逆ではいけませんよ。

指示・指導した後で、子どもの思いをきこうとしても、

絶対にはなしてくれませんから。

以上は、特に

不登校・ひきこもりのお子さんを接する際には、

ぜひ思いだしていただきたい大切な事実です。

不登校・ひきこもりのお子さんの心は

元気がありませんが、

心が元気がないお子さんは、

“情緒”で考え（というよりも反応し）、行動します。

理屈やお説教は一切通用しません。

上記の２つのアドバイスは、

普通に学校に行っている

お子さんにも効果があります。

が、特に、親とぜんぜん

話しをしてくれないような

不登校・ひきこもりのお子さんには効果的です。

実は、以外と知られていないことですが、

不登校・ひきこもりになって

数ヶ月、数年、家に居てほとんど他人と

没交渉の子どもたちは、

素晴らしい感性をもっている子がほとんどです。

そして、その感性は家に何ヶ月か居る間に、

更に磨きがかかります。

そのため、多くの場合、

数ヶ月家に閉じこもっている

中学生や高校生の子どもの方が、

お父さんお母さんよりも、

心も感情も成熟している場合が多いのです。

でも、この事実に、

ほとんどの教師やカウンセラーや

親はなかなか気づきませんね。

不登校やひきこもりを解決するための

有効な手立てが見つからず、

カウンセラーや教育者や親が的外れな対応をして、

結果的に大切なわが子の

不登校やひきこもりを長びかせているのは、

そのような事実に気付かないためです。

私たちのカウンセリングでは、

何よりも子どもの心に焦点を当て、

一人一人の子どもの思い、気持ち、

つらさ、苦悩などにフォーカスした

対処法や働きかけをお母さんに

行っていただくようにしています。

効果のない教育論や育児論、

心理学説を唱えるのではなく、

子どもの心に焦点を当てた適切な

正しい対処をすれば、ほとんどの子どもは

大体３～４ヶ月で元気を取りもどし、

また再登校をできるようになります。

しかし、それはさておき、

私たち親も、日々の反省と

振りかえりは大切ですね。

それでお勧めしたいの、先ずは

今までダメであったやり方に固執しても、

無意味ですので、潔く捨てましょう、

といういことです。

今までのやり方がダメであったからこそ、

今の親子関係があるのです。

思いきってこれまでの考え方や、

躾や育児の方法を捨てさり、

勇気を出して親の誤解や過ちを認めること。

そして、

子どもの思いや気持ちを、

親がきちんと認め、受け容れる、

という新しい接し方や態度を取ること。

そのとき、子どもは自然に変わっていきます。

親の気持ちや態度を、

しっかりと子どもは感じ取るからです。

そして、これまでとは全く異なった親子関係、

気持ちも思いも通じ合う親子関係と

楽しい団らんのできるご家庭を、

再び取りもどすことができるでしょう。

そう…

貴女の家庭を賑わし、

かつで幸福な思いで満たしてくれた、

あの幸せな日々を、貴女は今からでも

取りもどすことができるのです。

ちょっぴりの勇気と、

小さな新しい一歩を踏みだす

その貴女の思いで…

それでは、楽しい明日を信じて、

今日一日、しっかり頑張って行きましょう！

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