②不登校・ひきこもりとイジメの関係。子どもはどのような不登校のサインを表すか？

(一部添削、再掲)

（①の続きです）

ではわが子が疲れきっているかどうか、

どうすれば分かるのでしょうか？

子どもは、実は、ちゃんとサインを出しています。

いつものような元気がない、食欲がない、

疲労感が漂っている、良く眠れない夜が続いている、

いつもは自分で起きる子が

なかなか布団からでれなくなる、

普段は整理整頓を好む子どもが

部屋を乱雑にして片付けようとしない…　

このような兆候をお子さんが示した場合は、

お子さんが怠けているとか、

だらしなくなったとか勘違いしないで、

いつもより注意深く観察し、できるだけ頻繁に

優しい声をかけてあげてくださいね。

子どもが登校時簡になると、

頭痛、腹痛、吐き気、めまい、気分が悪い、

などの心身の症状を訴え始めた場合は、

明らかに学校への行き渋りです。

この段階では、既にお母さんお一人での対応は難しいです。

お母さんの目からご覧になって、

子どもの顔つきがおかしくなった、

目つきが変、すぐイライラして当たり散らすようになった…

など、子どもがいつもと違った様子が、

いつもと変わった雰囲気を漂わせている場合は、要注意です。

もうお母さんには対応できないと思います。

上記のような症状や様子が表れた場合は、

子ども自身は気づいていませんが、

明らかに“学校に行きたがっていない兆候”であり、

“学校に行くのが恐いトラウマの兆し”だと

理解してもいいと思います。

万一、子どもが一週間の半分ほどを

休むことがあれば、迷わず、速やかに、

担任、スクールカウンセラー、相談員、

不登校専門のカウンセラーなどに

ご相談することをお勧めします。

不登校・ひきこもりは、正直なところ、

ある程度の専門的な知識がなければ、

対応できるものではありません。

一般的な育児論や教育論や素人考えで

不登校に対応しようとしますと、

結果的にお子さんを苦しませることになり、

状態を悪化させ、不登校を長びかせる場合が多いですね。

連休に入りますと、内心はつらくても

「何とか１学期が終わるまでは頑張ろう」と

一生懸命がんばって通学していたお子さんも、

ふっと肩の力が抜けます。

そして心につらさが多く溜まっている場合は、

休み明けから学校に行けない場合が少なくありません。

お子さんが、上記のような心身の症状を訴えて、

何度も学校を休んだことがあったのであれば、

お子さんは心の奥に相当つらさが堪っている可能性が

あると思ってもいいと思います。

お子さんに疲れがみえる場合が

度々あったのであれば、できるだけお子さんと

お二人でゆっくりお話しをする機会をつくり、

色々とお話しを聞いてあげてくださいね。

この問題のやっかいな点は、

子ども自身はなかなか自分の心につらさが

溜まりすぎていて、自分の心のバッテリーが

枯渇状態にあることに気づくことがない、

いうところにあります。

だから、周囲の方々、特にお母さんは

本能的な直感に優れていますので、

ぜひこの夏休みはお子さんのご様子や

精神状況に心配りしてあげてくださいね。

もし、大切なお子さんのご様子や精神状況について、

何か思い当たるところや、

気になる点などがありましたら、

コメントやメッセージで遠慮無くご質問をお寄せくださいね。

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