母親は不登校・ひきこもり・ニートの子どもを、なぜ憎み、怒り、怒鳴るのか？　その真意は？

(一部添削、再掲)

おはようございます。

不登校・ひきこもり・ニートの子どもを、

母親が憎んだり、怒ったり、怒鳴ったりする…　

その本当の理由

学校に行かなくなり、奥の部屋にひきこもり、

昼は寝て夜中に起きだし、ゲーム一辺倒のわが子…

中学や高校は何とか卒業しても、

就職もせず、バイトやパートでお茶を濁し、

週１回や３回程度仕事に行くが、

それ以外は特に何をするでもなく、

家でゴロゴロ、だらだらしているわが子…

少しでも注意したり、叱ったり、

激励でもしようものなら、目をむいてにらみ、

汚い言葉でののしり、物に当たったり、

時にはつかみ合いの喧嘩をしてしまう、

何とも情けないわが子…

そのような状態の子どもを見ていると、

いかに愛情豊かで、忍耐づよく、

寛大なお母さんでも、さすがにキレます。

そして出てくるのは、おなじみのあの言葉　

「いい加減にしなさ～～～～い！！！」

それも、思いっきりの怒りと憤懣（ふんまん）と

やるせない気持ちを込めて…

「このバカ息子（娘）。何を言っても、何をしてもどうにもならないお前には、もうママも疲れきった。もうお前なんかどうでもいい！さっさとこの家から出て行け！二度とママの前に表れるな～～～！」

本当は大声をだしてそのように叫び、

手に届く範囲にある近くの物を、何でもいいから、

思いっきり子どもに投げつけたい衝動（誘惑？）に駆られます。

鍋だろうと、フライパンだろうと、

卵だろうと、包丁（？）だろうと…

いや、機関銃でもあれば、

思いっきりこのバカ息子（娘）に向けて、

ダダダーと、何十発の銃弾を撃ち尽くして、

蜂の巣にしてやりたい…

「本当に、何という憎たらしいヤツだろう。なんというダメなアホなんだろう。こんなに親を悲しませ、苦しませていることが分からないのか、このバカは…本当に救いのないヤツだ」

そう思い、怒り、怒鳴り、悩み、苦しみ、

絶望したことはありませんか。

わが子が不登校になり、家にひきこもり、

あるいは世間で言うところのニート状態に

なっているときは、誰でもそうなります。

それが当たり前なんです。

むろん、私の場合も例外ではありませんでした。

なぜ、この子はこうなんだろう、

なぜ良くならないのか、なぜ治らないのか…

そう思って眠れなかった日々が続いたことを

今でも生々しく想いだすことがあります。

では、お母さんが、

わが子を憎み、怒り、怒鳴り、あるいは

つかみ合いの喧嘩をするのは、

本当にわが子を憎み、軽蔑し、

バカにしているからでしょうか？

もちろん、それは違います。
その逆ですね。

「可愛さ余って、憎さ百倍」

これが真実なんです。

お母さんの激しい憎しみ、怒り、

わが子を殺してしまいたいほどの思いの奥には、

実は、わが子を自分の命よりも大切に思い、

世界の誰よりもわが子を愛し、可愛く思い、

その将来を案じている切実なお気持ちがあるんです。

「殺したいほど、愛している」

「憎みたくなるほど、愛しい」

そうなんですね。

だから、お母さん、毎日、朝から晩まで、

「何とかわが子に元気になって欲しい、一日でも早く学校に行けるようになって、お友達と楽しく勉強したり、部活で頑張ったり、みんなとワイワイ遊んで欲しい…」

と心の中では思っていても、

昨日は思わずわが子の無礼きわまる、

反抗的な言動に怒り心頭に発して、怒鳴ってしまった。

心が傷ついているわが子を

更に傷つける暴言を言ってしまった。

心にもないことを言って、

ただでさえ失意のわが子の自信を

更に失わせてしまった。

「こんな私はダメな母親だな…情けない母親だな…他のお母さんたちはみんな頑張っているのに…なぜ自分だけこうなのだろう…」

そのように落ち込むことも、

ご自分を責める必要はありませんよ。

誰でも、似たり寄ったりです。

繰り返しになりますが、

一番知っていただきたいことは　ー

お母さん、貴女がわが子に怒り、憎み、

時にはとっくみあいの喧嘩をするのは、

本当にわが子を深く愛し、切実に将来を案じ、

可愛いわが子の幸せを心から願っている

証以外の何ものでもないのです。

ぜひ、この真実に目をむけてくださいね。

貴女の怒り、憎しみ、失望の奥には、

誰にも負けない、どんな母親にも負けない、

わが子への切実で深い愛情があるのです。

一点だけ、お願いがあります。

どんなに深く切実で真実の“愛”でも、

相手に伝わらなければ、

その“愛”は存在しないのと同じです。

私たちは、この世界で生きている限りは、

目に見え、耳に聞こえ、感じることのできるものしか

信じることができないようになっています。

“愛”も同じですね。

片思いの恋は、自分または相手から、

愛情の表現がなされないかぎり、

成就しませんよね。

お母さん、貴女の“愛”も、

貴女の大切な可愛い子供の心にちゃんと届くように、

“表現”されることによって、

初めて子どもは貴女の愛を感じることができるのです。

それも、

“傷つき、心が元気を失っている子どもが分かるような表現”を、

貴女のお子さんは一番求めているのです。

お母さんの愛が子どもの心に届くとき、

子どもは本当の自信と勇気を持つことができます。

そして、しばらく行けなかった学校に再登校したり、

転校先でがんばったり、新しい道に

勇気を出して立ち向かっていけるのです。

子どもの笑顔と元気を取りもどすために、

お母さんは自分を変える必要はありません。

自分の考えも変える必要もありません。

自分の“愛情の表現のしかたを変えるだけでいい”のです。

だって、お母さん、貴女のお心の底には、

大切な可愛いわが子への愛情は

溢れるほどあるじゃありませんか。

お母さん、二階の部屋に独り心を痛めながら、

自分を日夜責めているお子さんは、

今、どのような愛情を貴女にもとめているのでしょうか？

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