②　不登校の子どもが「学校に行く！」と言ったのに行けないでいる…その本当の理由と解決策はなにか？

(一部添削、再掲)

（①の続きです）

①　不登校の子どもが「学校に行く！」と言ったのに行けないでいる…その本当の理由と解決策はなにか？　→　

「明日、学校に行く！」と

笑顔で言っていたわが子が、前日には

楽しそうに教科書や制服を準備していたのに、

朝になったら起きることもできず、

登校できないでいる…

なぜそういうことが起きるのでしょう？

その本当の理由を知るためには、

学校に行けないでいるお子さんの心のうごき、

心理をきちんと理解してあげることが必要ですね。

「明日、学校に行く！」と言った子どもが

学校に行けない本当の理由は、

だいたい次のようなものです。

ちょっと精神分析学的な説明が入りますが、

ご容赦くださいね。

☑　学校に行けないで家にひきこもっている子どもは、本当は

“友だちやクラスメートと一緒に学校に行って一緒に勉強したい。それに登校しないと、みんなに遅れてしまう。”

と、頭では理性的に考えます。

☑　でも、学校はつらいことや悲しいことがいくつも起きて、自分が学校に行けなくなったた恐い場所なので、

“学校に行ったらまたつらい目に遭うかもしれない。恐い場所だから、行ってはいけない！”

と、心の奥で感情的に思っているのです。

☑　学校に行くことができないで家にひきこもっている、心がつらい子どもの心理は、元気で学校に行っていた頃の心が元気な子どもの心理と異なります。真逆です。

☑　心がつらい子どもは、理性で考えて行動することはできないで、情動(感情の動き)で行動します。感情で動きます。

☑　情動（感情の動き）は無意識に働き、理性の声よりはるかに強い影響力を子どもにおよぼします。心のつらい子どもは無意識的に動かされています。理性で行動をコントロールできません。

☑　つまり、いくら理性で「学校に行きたい。行かなければならない」と考えても、感情では「学校に行くと、またつらい嫌な目に遭うかもしれないから、行くな」と拒んでいるのです。

☑　「明日、学校に行く！」と楽しそうに言っていた子どもが、翌朝になると起きてこないし、学校に行けない…　その本当の理由は、「学校に行かなければいけないとと考えているのに、どうしても行くのが恐い、行けない」ということになります。

“急がば回れ”という教訓があります。

大切なお子さんが学校に行けなくなり、

家にひきこもるようになった場合も、

この教訓は有効ですね。

遠回りのようですが、

しかるべき手順（ステップ）と作業（ワーク）にしたがって、

大切なお子さんの心のつらさとトラウマを解消し、

笑顔と元気を取りもどしていくことが

もっとも近道となります。

もっとも大切なことは、

学校に行きたくても行けないお子さんに

無理を強いることではなく、

親が何も言わないでも、

“子どもが自然に学校に行きたくなるような土壌づくりをすること”

だと思います。

そのような土壌づくりができたときに、

はじめて子どもは元気に再登校し、

そのまま元気に学校に通い続けることができるのです。

そのような“土壌づくり”はどうすればできるのでしょうか？

とても大事なテーマですので、

別な記事にして書かせていただきたいと思います。

具体的に書かせていただくつもりでいますので、

きっとお母さんのご参考になると思います。

楽しみにしていてくださいね。

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