不登校、ひきこもり子どもが部屋に閉じこもって誰とも話したがらないとき、どうしたらいいのか？

(一部添削、再掲)

おはようございます。

不登校、ひきこもりは子どもの“スランプ”

大人にもスランプがあるように、

子どもにもスランプがありますね。

プロ野球の3割8分の強打者であった選手が、

ある時点からぜんぜんヒットも打てなくなり、

打率2割をわってしまって

二軍に落とされることはよくきく話ですね。

プロ野球選手のスランプです。

その選手は二軍に落ちたのを嘆きますが、

もしそのとき、一軍や二軍の監督やコーチ、

あるいは仲のよかった選手が、

「アイツはだらしないなあ。もう終わりだな」と思っていたら、

その選手はまたがんばって再起し、

一軍にもどれるのはとても困難です。

しかし、一番みじかな妻や家族が、

「大丈夫よ！きっとまた実力を発揮できるときがくるから、一緒にがんばって乗りきっていきましょう。疲れがとれるまではゆっくり心身を休めて、元気になったらまた頑張ればいいじゃない。」

と言ってくれたら、どうなるでしょうか。

その選手の運命は、もちろん、

第一義的には自分自身の努力や心構えに

かかっていますよね。

でも、一流の選手でも、

元気がないときは、スランプに陥っているときは、

実は自分でも自分自身のことを持てあまし、

コントロールできず、とことん落ち込んでしまうものです。

叱咤激励は、グラウンドに行けば、

嫌でも受けますが、一流の選手でも心が癒され、

長年のがんばりの結果としての

体の疲れが癒されないと、

叱咤激励は毒薬のようなマイナス効果しかありません。

そんなときの身近な妻や家族の、

そっと見守ってくれる優しい眼差しや思いやり、

愛情のこもった優しい慰めの言葉…　

それが一流選手の心を直撃し、

強力なビタミン剤、カンフル剤となってくれるのです。

学校に行けないでいるお子さんが、

独り部屋にこもり、家族とも話したがらないのは、

お子さんの疲れきった心と体が、

今はまだ“安らぎ”と“心身の安静”を

必要としているからです。

「いえ、もう何ヶ月もそうしているんですけど…」

とおっしゃるかも知れませんが、

それは“何ヶ月たっても癒されないほどの心のキズと疲れ”が、

お子さんの心身に溜まっているからではないでしょうか。

お子さんがそのような状態にあるときは、

どうか心ゆくまでゆっくりと休ませてあげてくださいね。

お子さんにとって必要なのは、

今はまだ叱咤激励やはげまし、

気合いを入れる言葉や刺激などではなく、

静かに暖かく見まもってあげる、

“思いやり”と“愛情のあふれる優しい言葉”なのです。

お子さんに次のように言ってあげたらどうでしょうか　ー

「○○ちゃんはまだ心も体もとっても疲れているんだね。もう嫌だ！と思うぐらい、ゆっくり寝なさい。ゆっくり休みなさい。それで病気になることはないから、安心していっぱい休みなさい」

そのような言葉をお母さんからかけてもらうと、

お子さんはきっと心の中では涙をながして喜び、

お母さんのお気持ちにふかく感謝することでしょう。

心と体がゆっくり休まれば、

放っておいても、お子さんはちゃんと

規則正しい生活をするようになり、

食事もきちんと食べ、また笑顔と元気が必ずもどります。

私たち親は、子どもがスランプになって

学校にいくこともできず、家にひきこもり、

部屋で布団にくるまって誰とも話したがらない、

そのような弱りきっている時こそ、

最大限の“親らしさ”を発揮したいものですね。

子どもは、信頼してじっと待てば、

必ずいつかは復活します。

信じて、待つこと。

そのようなお母さんの思いが、

最良の薬となり、ビタミンとなって、

お子さんの心を癒してくれます。

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