3月は別れの季節、前向きに生きましょう!! | 隠された闇情報を分かりやすく暴露する田中の新生日本情報局

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3月と言えば、年度末。

年度末と言えば、お別れの季節、引っ越しの季節でもあります。
お世話になりました、淋しくなるな、という台詞が出てきやすい時期ですね。

そして、今年はうるう年。

暦の問題で導入されているのですが、その派生である「うるう秒」がお別れの方向になったようです。


2月28日にナショナル・ジオグラフック 日本版が「「うるう秒」とは何か、なぜ廃止が決まったのか? その後は白紙
導入された背景から約50年で廃止が決定されるまで、なぜ厄介なのか」の題で次のように問題提起しています。


『(前略)

従来の時計で周期を生み出していた振り子や水晶などの振動とは異なり、原子は極めて一定のペースで放射線を放ち、吸収する。このより確かな原子の振動の周期が、1940~50年代に開発された最初の原子時計の基礎となり、1967年には世界共通の単位系を管理する国際機関「国際度量衡総会(CGPM)」で、秒は「セシウム133原子が91億9263万1770回振動する時間」と定められた。

(中略)

こうして決められた「原子秒」の採用は、極めて正確で不変な時間を定義する方法だった。しかし、困った問題が生じた。原子秒は地球の自転に基づく天文学的な秒とは一致しないのだ。平均すれば、地球の自転で決まる1日は原子時計の1日(8万6400原子秒)よりわずかに長い。


(中略)

そこで、両者のずれを解消するために、科学者たちは1960年代後半に会合を開き、原子時計に基づく世界的な時刻の基準である「協定世界時(UTC)」に時々秒を追加することを決定した。この「うるう秒」により、UTCと天文学的な時刻は再び同期するようになった。

 しかし、これにより長期間、UTCを監視・調整する必要がでてきた。1972年にうるう秒による調整が始まってから、これまでUTCにはうるう秒が27回挿入されている。特にGPSや電力網、インターネットなどさまざまな産業で標準的な時刻の重要性が高まっているなか、うるう秒を挿入しなければならないのはトラブルのもとであり、技術的な頭痛の種となっていた。



(中略)

2022年、CGPMはついに、2035年までにうるう秒を実質的に廃止することを決定した。

科学者が最善の解決策について議論している間に、世界は正確な世界標準時に依存する機器にますます頼るようになっていると、レビン氏は言う。

「共通の円滑な時刻の尺度に依存するアプリケーションはますます重要になってきています」と、レビン氏は電気通信、発電、金融サービスなどを例に挙げながら説明する。「原子時計がなければ、このようなアプリケーションは不可能でしょう」

 時刻の管理をめぐっては、他にも多くの課題がある。例えば、地球の自転速度が近年速くなったことにより、これまでとは逆の方向に時刻のずれが生じる可能性もある。さらに、セシウム133原子時計そのものの将来も不透明だ。実験的な「イッテルビウム光格子時計」のような、より精度の高い時計の開発と完成が進んできたからだ。

(以下略)』

交通通信網の整備やインターネット等の発達で、ますます正確な時間や時刻が必要不可欠な現代社会。

その一方で地球の自転や公転は、「人間外」の制御に置かれています。
所詮、人間が地球に合わせなければならない「時の制御」。

そして、うるう秒ともサヨウナラしなければならなくなった現代、またひとつお別れの事が増えましたね。


3月は別れの季節、前向きに生きましょう!!




日めくりカレンダーのイラスト
出典:いらすとや フリー素材
 

 

 

ユアマイスター