私が読んでいる本の中で、「これはちょっといい話だ」と思ったものを引用してご紹介するコーナーです。この話を読んで、ぜひ心の「やる気タンク」にやる気や前向きの気持ちを貯めてみてください。
(引用)
14歳の少年が、雨のなかを帰宅しようとしていた。交差点に来たとき、赤信号で止まっている車の窓から、ラジオの音が漏れてきた。ボクシングのヘビー級世界タイトルマッチ、それも生中継だった。
ちょうどそのとき、アナウンサーが絶叫した。「ヘビー級チャンピオンの誕生です!ロッキー・マルシアーノです!」少年は背中がぞくぞくっとし、今までにないほど興奮した。
ロッキー・マルシアーノが世界チャンピオンになった!少年は雨を浴びていたが、そんなことはどうでもよかった。彼は心の中でこう想像していた。「世界チャンピオンはカシアス・クレイです!」。
このときから、少年はその夢のことしか考えなくなった。だが周囲の人たちはみんな、そんな夢は捨てるようにと忠告した。ボクシング・トレーナーでさえ首を横に振った。
体重が105ポンド(50キロ)しかないこの少年が、いつかヘビー級のチャンピオンになるなんて、誰も信じることができなかったのだ。だが少年は信じていた。
カシアス・クレイ(のちのモハメド・アリ)は、1964年に世界ヘビー級チャンピオンになり、その後二回、チャンピオンに返り咲いた。そして最近では、「20世紀最高のスポーツ選手」(スポーツ・イラストレイテッド誌選考)に選ばれたのである。
燃えるような憧れがあれば、私たちは常に、不可能を可能にする道を見つけることができるのだ。あなたにもできないはずはない。
(引用終わり)
- ユルゲン ヘラー, J¨urgen H¨oller, 畔上 司
- 「できる人になる」成功の秘訣
ときとして私たちは自分自身で自分の可能性にふたをしてしまうことがあります。
それは、なんともったいないことでしょう。私たちの中、子供たちの中には無限の可能性があり、その可能性を信、夢を大きく描き、それに向かって努力を惜しまなければ、その夢がかなう可能性はかなり高いはずです。
子供と一緒に夢を大きく描き、それに向かって進んで行きましょう!