Q:子供の頃から英語を学ばせる意味はあるのでしょうか?



先生は大きくなってから英語を習得されたのだと聞きましたが、もし、大きくなってからでも英語が習得できるのであれば、子供の頃から無理をして英語を学ぶ必要はないようにも感じるのですが、子供の頃から英語を学ぶ意味はあるのでしょうか?



A:子供の頃から英語を習得するのは素晴らしいことです。



 確かに、大人になってからでも英語は習得できる(事実、英語は何歳からでも習得可能です)のであれば、無理して子供の頃から英語を学ぶ意味はないのではないか、と考えるのも無理はありません。


ですが、子供の頃から英語を学び、臨界期(10~12歳)よりも前に英語を習得し、英語が使えるようになった場合、その後、大人になってからがんばって英語を修得する必要がありませんから、非常に楽ですし、早くから海外の友人を作ったり、英語を使って何かをすることができ、そのメリットは計り知れません


そのため、子供の頃から英語を学ぶことはとても素晴らしいことだと私は考えます。


実際、私の子供たちが2007年の夏にシンガポールでホームステイしたときは、英語を学んでいたために、その家庭の4歳の女の子ととても仲良くなり、英語でゲームをしたり、英語でコミュニケーションをしていました。最後には、「Seiji is my best friend!」と言ってくれたほどの友人となったのです。もし英語を学んでいなければ、「言葉が分からないから」としり込みし、それほど仲良くはなれなかったのではないかと思います。


私の息子の小学校では異文化交流が盛んなのですが、東南アジアの人を学校に招いたり、日本以外にもたくさん国があり、そこには異なった文化があり、その国の人は日本語とは異なった言語が話されている、ということを学んでいます。


「英語を学ぶ」ということは、そのような異文化を受け入れることを学ぶのと同じなのではないでしょうか。そういう意味では、小さいうちから英語を学ぶことは、非常に意義深いと思います。


ですが、「子供の頃から英語を学ばせないといけない」と考えすぎてしまうと、それが子供にプレッシャーとなり、子供を英語嫌いにしてしまったり、子供の英語が思うように上達しないと焦ってフラストレーションを感じてしまったりします。


がんばって身につけなければならなくなりますが、大人になってからでも英語は身につけられる(実際今大人で英語が自由に扱える人のほとんどは大人になってからみにつけた人だと思います)と考え、肩の力を抜いてバイリンガル教育をするほうが、逆に長続きし、子供も自然に英語を身につけていくことになるのではないでしょうか。


臨界期説を「幼児の頃から英語を学ばないと英語が習得できない」と思われている方もいるようですが、それは全くの誤解です。臨界期説は、あくまでも、「10~12歳以前に身につけた言語は、その臨界期を越えて習得されないと、母国語には選ばれず、その言語を忘れてしまう」というものであり、決して10~12歳を超えると他言語は習得できない、ということではありません。


私の例を出すまでもなく、大人になってから他言語を身につけた人はたくさんいますので、それが嘘だということが分かるでしょう。ですから、大人でも英語は十分身につけられますし、「親子そろってバイリンガルになる」ということは可能なのです。ご安心ください。


闇雲に英語を教えるのではなく、その辺を理解した上で、目的意識を持って英語を学ぶことが大切なのですね。


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