リウマチ?
温泉の効能によく書いてあるやつ?
その程度の認識しかない僕には、膠原病という病気は未知の病気だった。
リウマチと言われ自分なりに調べてみて、一番落ち込んだのは治らないという事だった。
結局、この頃は休めば治るだろうぐらいにしか思っていなかったので、毎日今まで休めなかった分のんびり過ごしていた。
社会保険に加入していたし、休業補償はあると思っていたので、元々貯金なんてする性格でもなかったので、呑気に考えていた。
そんな時間が一ヶ月過ぎた頃、会社に呼ばれ行ったら、何だかんだと僕が管理不足という理由で解雇された。
名目は『傷病かんしょうの為』と、しかも一ヶ月遡って解雇と言われもらえると思っていた給料さえもらえなかった。
この時、結局どんなに頑張っても身体壊せばおしまい。
それで人生は終わりと思った。
週に1回病院に行き、毎日借金をしてパチンコに行き、お金が尽きたら自殺しようと思っていた。
次第に引きこもりになり、人に会うことを避け部屋からも出ない毎日。
この時に何を考えて過ごしていたかも思い出せないぐらい人生を捨てていた。
生きているというだけでかかるお金。
若さも健康もお金もいつかは尽きる事を知った。
それでも1年くらい曲がらない身体で生きていた。
そこへ親友が夜中の3時に『ピンポーン!ピンポーン!』インターホンを押している。のぞき窓から親友だと確認してチェーンを外さないままドアを開けた。
「お前なんで電話も出ねーし、何やってんだよー。」「さすがに心配で来ちゃったじゃねーか。」
笑いながらそう言って、いつものままだった。
その親友はハラチンというあだ名の人生で最高の親友だった。
ハラチンは原という苗字で小学生の頃のあだ名が『チンバラジョー』それがいつしかハラチンに変わったと言っていた。
めっちゃ明るいやつで、いつでも二人で笑ってた。
ハラチンの事はまた後にしておこう。
そのハラチンが「ずっと家にいたらおかしくなってダメになるから駄目だよ!」「外出た方がいいから同級生がバー始めたからちょっとそこいこうよ。」と無理やり僕を連れ出してくれた。
そのバーに着いてハラチンとカウンターに座って飲んでいるときに、左端に一人で飲んでる女性がいた。
僕は人に目を見られたくなかったので夜でもサングラスをしていた。
自分の目を見られないのを良いことにチラチラとその女性が気になってしょうがなかった。
そして、その女性が帰った後、マスターの同級生に
僕
「あの子なんで一人で来てんの?」と尋ねた。
マスター
「あーあれ俺の中学の同級生だよ。しょっちゅう一人で来るよ。」
僕は指も曲がらず、足も曲がらず、何もできない身体のくせに一目惚れしていた。
外に出るのがあんなに嫌だったのに、毎日そのお店に行きたかった。
ハラチンは優しかった。いつでも僕のわがままな誘いに付き合ってくれて、いつでも迎えに来てくれた。
何度か行くうちにマスターに電話番号を渡してもらって、話をする機会ができた。
その日から1度目の奇跡が僕の身体に巻き起こった。