【正しい駆け込み乗車の仕方】


駆け込み乗車は原則として、やってはいけません。

閉まるドアにダッシュで駆け込んだりしたら、思わぬ大ケガをする危険があります。

したがって、絶対にやってはいけません。


しかし、それでもどうしてもやりたくなったら、慌てずにゆっくりと非常ボタンを押しましょう。


これで危険な駆け込み乗車を、しなくてすみます。


場合によっては駅員さんに怒られるかもしれませんが、危険な駆け込み乗車をするよりもマシです。

うろたえずに『何が悪いってんだ!あん?』と言って、開き直りましょう。


駆け込み乗車をしてケガ人がでることはありますが、非常ボタンを押してケガ人がでることはありません。

『あっ!間に合わない!』と思ったら、遠慮などせずポチっといきましょう。

慣れたら便利なボタンです。せっかくのボタンです。赤く輝く魅惑のボタンです。

押すのも何かの縁でしょう。ポチポチ、ポチポチいきましょう。

親指が擦り切れるぐらいまでいきましょう。朝昼晩、食前食後にいきましょう。


なお、警察が来たら『政治が悪いっ!国が悪いっ!行政が悪いっ!』とか叫んでみましょう。

とりあえず大衆は味方についてくれます。


では、マナーを守ってボチボチ、ボチボチ押しまくって下さい。
【正しい屁のこき方】


屁は体調のバロメーターです。ブーブーこきまくって、快適なライフをエンジョイしないといけません。


しかし外でこくには、マナーやエチケットも必要です。

以下のような点に気をつけて、こきまくって下さい。


①エレベーター内でのこき方

エレベーター内においては、基本はすかしっ屁です。

屁は臭いものですから、狭いエレベーター内において、ブーブーと音を出した上に臭い匂いを漂わせるというのは、乗り合わせた人々に二重苦を与えてしまいます。

せめてもの良心があるのなら、音だけでも消してこくのがマナーです。

エレベーター内ではブーとかブブっとかはやらずに、スーとかプスーとか遠慮がちにやって下さい。


②食事中でのこき方

食事中においては、大胆に豪快に音を出すことがオススメです。

食事とは、単に栄養を体内に採り入れるだけの作業ではありません。楽しむことが大切です。

その際に、豪快な屁の音色は、食事を楽しもうとする皆の談笑の話題には最適なのです。


ブボッ!ブボボボボー!ブボッ!ブボッ!ブブッ!

『あら、山田さん今日もいつになく豪快ですわね?』

『いえいえ、私など田中さんに比べたら、まだまだこき方に品がなくって、お恥ずかしいわ』

『でも山田さんは七色の音色でこけるでしょ?私なんてそんなテクニックがないから羨ましいわ』

『でも田中さんは調子の良い時は中身も出せるでしょ?それってとても憧れるわ』


このように屁の話題は、食卓を明るいコミュニケーションの場にしてくれます。

積極的に音を出し、できれば中身も出し、食卓に色と匂いを添えてもらいたいと思います。


③新時代のこき方

屁のこき方も、年々進化しています。

現在、多くの人がトライしている新時代のこき方が『口でこく』です。


これは、かの有名な『口の先と尻の穴は実はつながっているのだ理論』に基づいた、屁のこき方です。


屁の歴史は、虐げられた差別の歴史でした。

臭いだの汚いだの下品だのと、一方的に負のレッテルを貼られ、反論さえ許されないなか、忌み嫌われてきました。


豪快な屁は私たちを爽快な気分にさせてくれます。可愛い屁は私たちをプリティな気分にさせてくれます。

なのになぜか、そんな友達であるはずの屁たちを、私たちは長い歴史の中で恥ずべきものとして、隅に追いやってきました。


その原因の一端は屁が尻の穴から出るからだ、という指摘がこのたび国際屁学会から上がりました。

これに対し、全国屁協会、全日本屁連盟、日本屁共同組合、アジア屁連合も同意見だとの共同声明を発表しました。

これにより今回、屁は口でするべしという気運が世界的に高まり、22世紀は口屁(kutihe)の時代だという認識が急速に広がりました。


具体的には屁を限界まで我慢し、嘔吐の要領で逆流させ、ゲップのごとく出す、というのがセオリーですが、まだ口屁は過渡期のため、一般市民の間ではもちろん、研究者や有識者の間でも議論が繰り広げられています。


何にせよ口屁のマスターは、将来に渡って避けて通ることはできませんので、各人修練を積むことをオススメいたします。

【正しい謝罪の仕方】


世の中では頻繁に謝罪が行われていますが、謝罪をする人10人に9人は、本当のところ自分が悪かったなどとは思っていません。

しかし、社会のしがらみゆえに、謝罪をした方が得策だと考え、やむをえず謝罪をしているのが現状です。


謝罪においては嘘偽りのない、正直な態度が求められます。

したがって、謝罪の体をなしていても、心の中にある正直な感情は、しっかりと相手に伝えなければいけません。


正しくは、次のようにやるとよいでしょう。

ポケットに手をつっこみ、がに股で歩きつつ、面倒くさそうな態度で横を向いて、くわえタバコに週刊誌片手で、遅刻したのち謝罪相手の前に現れます。

これでほぼ完璧に、こちらの誠意は相手に伝わります。


そして謝罪相手の前に行ったら、上から下を見下すような態度で、少しへらへら笑いながら、屁でも一発かまします。

そしておもむろに片手を上げて、一言こう言って下さい。

『わりぃ!』


これで謝罪は全て終了です。

これで全ては水に流れ、全ての罪は償われました。


以上のような謝罪の仕方は、国際的にも通じる正しい謝罪の仕方です。

心の中にある正直な感情を、抜け目なく相手に伝えながら、それでいてちゃんと謝罪をしたという結果は残す。


この模範例を参考に、自分の胸の中がスカっとするような、素敵な謝罪をして下さい。ご健闘を祈ります。