手紙を送る

想いを込めて

想いをしたためて

文を見返しては

読んだ相手の反応を思い描く

ポストに入れる瞬間

一瞬ドキッとしている



もうそろそろ届いてる頃かな

そう思っては、また読んでる姿を思い描く

ゆったりとした時間差のある会話が始まる

そんな待つ時間がいい

そんな思い描く時間がいい



何日もたって、忘れたような頃に思いもかけずポストに・・・

あっ・・・

あける瞬間、またドキドキする

なんか期待してたり、ちょっと怖かったり、



どんどん山積みにされ忘れ去られていきそうな大量のワープロ文字の中で、

短いけど、ちょっと特徴ある字が、すごく新鮮で、

やけに心に焼きつく



持ち歩いて何度も読み返していたりする

仕事の合間に、お昼に、移動中に、喫茶店で、

たった一通の手紙で

微妙な期待と、ちょっぴり不安と、

胸のときめきと、その余韻にさえ浸れる日々も与えられる



何だか世の中便利になって、

たくさんのことを素早くできるようになったけど、

心はそこまで追い付かない

体も一つしかないから、とても追い付かない




もうちょっとゆったり、

一つのことを、

一人の人を、

知って、触れ合っていきたいな




忘れていた何かを思い出させてくれそう

時には痛いこともあるけれど、、、

とってもあったかい何かを、、、